日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net



マーケティング用語集
ハフモデル




1.ハフモデルとは

 ハフモデルとは、1960年代に、米国の経済学者であるDavid Huffが作成したモデルで、ある店舗に消費者が買い物に出かける確率を、他の店舗との競合状況を考慮しながら予測するものです。消費者は、近くにある大きな店舗へ行くという一般的な傾向を前提にしており、ある店舗を選択する確率を、店舗の売場面積に比例し、そこまでの距離に反比例するとしています。式で表すと以下のとおりです。




Pij  :i地点の消費者が、店舗jで買い物をする確率
Sj   :店舗jの売場面積
Dij  :i地点から店舗jまでの距離(時間距離の場合もある)
λ    :距離の抵抗係数
n   :競合店舗の数

 「距離の抵抗係数」とは、「遠くまで買いに行くことをどの程度面倒に感じるか」を数値で表したものです。食品や日用品などの最寄り品であれば、できるだけ近くで購入したいために抵抗係数は大きくなり、品質や価格を比較検討して購入する、家電や衣料品などの買いまわり品であれば、遠くまで出かけて探すこともあるため、抵抗係数は小さくなります。


2.業態変化にともなうモデルのアレンジ

 日本では、商業調査を行ううえでの審査指標として、ハフモデルを日本の現状に合わせてアレンジした「修正ハフモデル」を採用してきました。これは、時間距離の抵抗係数λを2としたモデルで、1980年代に、当時の通産省(現在の経済産業省)が、大規模小売店舗法に基づく出店審査の基準として設定したものです。この修正ハフモデルをもとに、大規模店舗が近隣商店街に及ぼす影響が予測されてきました。
 近年は、消費の多様化が進み、新業態の店舗が増えてきています。そのため、商圏予測を行う際には、従来の売場面積と距離だけではなく、複数の要素を加味して、店舗や地域の魅力度を総合的に算出する必要があります。魅力度に影響する要素は、駐車場の広さ、営業時間、商品の価格、複合設備の状況、場所の利便性、交通ネットワーク、地域のブランド力、店舗のブランド力などさまざまであり、どの要素を採用するかによって、結果が大きく違ってくることになるでしょう。



おすすめ新着記事

消費者調査データ<br>2018年、印象に残ったもの
消費者調査データ
2018年、印象に残ったもの

毎年恒例、2018年はどんな一年だったのか。地震や豪雨、台風などの自然災害、安室奈美恵の引退、大谷翔平や大坂なおみの活躍――。今年起こった出来事や人物、歌、商品などから、印象に残ったものを当社モニターに聞いた結果をランキング形式で発表!

消費者調査データ<br>スナック菓子<br>カルビーの王座揺るがず。PBは再購入意向で上位に
消費者調査データ
スナック菓子
カルビーの王座揺るがず。PBは再購入意向で上位に

成長基調にあるスナック菓子市場。今回の調査では、前回までと同様に「ポテトチップス」(カルビー)が全項目で首位を獲得。再購入意向を除く6項目で「かっぱえびせん」「じゃがりこ」が2位、3位を占め、カルビーが強さを見せつけた。一方再購入意向では「セブンプレミアム」や「ローソンセレクト」といったコンビニPBが上位に食い込んでおり、今後NBとPBの間での激しい競争が予想される。

消費者調査データ<br>シャンプー<br>人気のモイストダイアン、ボタニカルは新たな定番に定着できるか
消費者調査データ
シャンプー
人気のモイストダイアン、ボタニカルは新たな定番に定着できるか

2017年のシャンプー市場は横ばいまたは微増とみられている。今回の調査では、過去2回の調査と同様、「ラックス」「パンテーン」「メリット」の3ブランドが上位を占めた。一方で再購入意向では男性向けの「サクセス薬用シャンプー」、オーガニックやボタニカルをうたう「モイストダイアン」「ボタニカルシャンプー」など、はっきりと特徴を打ち出した商品が上位にランクインした。商品の入れ替わりが激しい市場で、これらが定番となれるかに注目したい。






マーケティング用語集

【ポップアップ広告】モニター登録
マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
会員登録のご案内
消費社会白書2019
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2018 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.