製品はモノというハードだけでは商品として完結しえなくなっています。システム化、高度化が進行しています。
パソコンはハードだけでは機能しません。ソフトが必要です。住宅設備機器は工事・施工機能が不可欠です。FAシステムやマルチメディアなど従来の縦割り業種単品商品対応では済まなくなっています。
このように単品だけではなく、他の商品やさらにソフトや工事を含めて始めて機能する商品を「全体製品」といわれます。
もっと具体的に言えば、「シルバー市場」を考えてください。この市場に対応しようとすれば、衣・食・住・医・遊の業際化が必要となります。
全体製品を販売していく時には単品の販売とは異なるポイントがあります。
- ソフトサービス
一言で言えば、コンサルティングです。顧客にピッタリなシステム設計をしていくソフトとシミュレーション機能とその場(ショールームなど)が不可欠です。 - 教育サービス
電子機器の組み込まれた商品は従来の「機械工学」中心の商品に対応したテクニカルサービスでは対応しきれません。そこで、新たな技術の習得や設計・積算、施工、配送などの教育・研修が必要です。 - ロジスティック・サービス
システム商品は、多種多様な製品で構成されます適時・適品・適量の生産・物流体制が要です。 - 連結
販売、サービス、生産、物流、開発など社内各部門との組織的連携が重要になることは言うまでもありません。逆に販売部門はコーディネートやプロデュース機能が要請されることになります。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。

成長市場を探せ コロナも値上げも乗り越えて成長するドラッグストア(2025年)
ドラッグストアが伸びている。コロナ禍でも医薬品や消毒薬、マスク、日用品などが好調で成長を続けた。2014年から23年の10年間で、チェーンストアの販売額がほぼ横ばい、コンビニエンスストアでも約1.2倍なのに対して、同期間でのドラッグストアの売上高はほぼ1.7倍に達する。