製品はモノというハードだけでは商品として完結しえなくなっています。システム化、高度化が進行しています。
パソコンはハードだけでは機能しません。ソフトが必要です。住宅設備機器は工事・施工機能が不可欠です。FAシステムやマルチメディアなど従来の縦割り業種単品商品対応では済まなくなっています。
このように単品だけではなく、他の商品やさらにソフトや工事を含めて始めて機能する商品を「全体製品」といわれます。
もっと具体的に言えば、「シルバー市場」を考えてください。この市場に対応しようとすれば、衣・食・住・医・遊の業際化が必要となります。
全体製品を販売していく時には単品の販売とは異なるポイントがあります。
- ソフトサービス
一言で言えば、コンサルティングです。顧客にピッタリなシステム設計をしていくソフトとシミュレーション機能とその場(ショールームなど)が不可欠です。 - 教育サービス
電子機器の組み込まれた商品は従来の「機械工学」中心の商品に対応したテクニカルサービスでは対応しきれません。そこで、新たな技術の習得や設計・積算、施工、配送などの教育・研修が必要です。 - ロジスティック・サービス
システム商品は、多種多様な製品で構成されます適時・適品・適量の生産・物流体制が要です。 - 連結
販売、サービス、生産、物流、開発など社内各部門との組織的連携が重要になることは言うまでもありません。逆に販売部門はコーディネートやプロデュース機能が要請されることになります。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
おすすめ新着記事
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化
コロナが明けて需要が戻った健康食品市場だったが、2024年3月に「紅麹サプリ問題」が起こった。そこで、健康食品の利用と、「紅麹サプリ問題」を受けて消費者の行動がどう変化したかを調査した。
消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い
2年連続のプラスとなった茶飲料市場の調査結果をみると、トップブランドの「お~いお茶」が全項目で首位、大手飲料メーカーの緑茶ブランド3点が熾烈な2位争いを繰り広げている。一方、再購入意向のランキングでは、麦茶ブランドが上位に入った。