製品はモノというハードだけでは商品として完結しえなくなっています。システム化、高度化が進行しています。
パソコンはハードだけでは機能しません。ソフトが必要です。住宅設備機器は工事・施工機能が不可欠です。FAシステムやマルチメディアなど従来の縦割り業種単品商品対応では済まなくなっています。
このように単品だけではなく、他の商品やさらにソフトや工事を含めて始めて機能する商品を「全体製品」といわれます。
もっと具体的に言えば、「シルバー市場」を考えてください。この市場に対応しようとすれば、衣・食・住・医・遊の業際化が必要となります。
全体製品を販売していく時には単品の販売とは異なるポイントがあります。
- ソフトサービス
一言で言えば、コンサルティングです。顧客にピッタリなシステム設計をしていくソフトとシミュレーション機能とその場(ショールームなど)が不可欠です。 - 教育サービス
電子機器の組み込まれた商品は従来の「機械工学」中心の商品に対応したテクニカルサービスでは対応しきれません。そこで、新たな技術の習得や設計・積算、施工、配送などの教育・研修が必要です。 - ロジスティック・サービス
システム商品は、多種多様な製品で構成されます適時・適品・適量の生産・物流体制が要です。 - 連結
販売、サービス、生産、物流、開発など社内各部門との組織的連携が重要になることは言うまでもありません。逆に販売部門はコーディネートやプロデュース機能が要請されることになります。
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