インポートブランドなどファッション領域、高級品高額品だけでなく、日常的に購入するさまざまな商品領域において特定のブランドが選択される傾向を、消費の「総ブランド化」と捉えています。
消費者がブランドにこだわる商品領域を調査したところ、 上位は、車、バッグ、時計など「みえる」ものでしたが、食品や下着など他人にはあまりみせないものにまで、ブランドに「こだわっている」人が増えています。
お米の購入金額が全体では低下していても、魚沼産コシヒカリは別格であるように、強いブランドは競合品より高い希望小売価格を維持し、顧客にブランドとして価値が認められないものは値引きされても不良在庫と化していまします。
ブランドにこだわる選択とは「他のものでは代替できない」選択になるということです。代替できない選択になった結果、「欲しいブランドでないならば、他のもので間に合わせてまで、今買う必要がない」という選択の先鋭化と消費の先送りとなって表れてきます。これが、現在の消費において、消費の抑制と消費の総ブランド化が表裏一体で進んでいる所以です。
おすすめ新着記事

強い「チョコレート効果」、リピート意向高い機能訴求商品
2020年はコロナ禍の巣ごもり消費でチョコレートの需要が伸びた。今回の調査では、前回同様に「チョコレート効果」(明治)が複数項目で首位を獲得、強さを見せつけた。チョコレートの一大需要期であるバレンタイン商戦も、今年はステイホームやECへのシフトなどで大きく様変わりする可能性が高い。生活環境が大きく変化する中での競争の行方が注目される。

盤石「カップヌードル」、「きつね」と「どん兵衛」和風麺は激戦区
2019年度のカップめんの生産量は、ほぼ横ばいの39億7,021万食となった。今回の調査でも前回同様、「カップヌードル」が盤石の強さを見せつけた。2位以下では「赤いきつね/緑のたぬき」と「どん兵衛」が僅差でしのぎを削っている。コロナ禍の巣ごもり消費でカップめんの需要は伸びているが、拡大した市場で今後どのようなヒット商品が生まれるかに注目だ。

運動習慣のある人は内側もケアしてる!?ニーズ高まる保健機能食品
トクホや機能性表示食品などの保健機能食品が注目を集めている。コロナ禍で健康志向が高まっているためだ。今回は、保健機能食品がどのように利用されているのか、またウォーキングやエクササイズなどの運動との関連について調査を行った。



