インポートブランドなどファッション領域、高級品高額品だけでなく、日常的に購入するさまざまな商品領域において特定のブランドが選択される傾向を、消費の「総ブランド化」と捉えています。
消費者がブランドにこだわる商品領域を調査したところ、 上位は、車、バッグ、時計など「みえる」ものでしたが、食品や下着など他人にはあまりみせないものにまで、ブランドに「こだわっている」人が増えています。
お米の購入金額が全体では低下していても、魚沼産コシヒカリは別格であるように、強いブランドは競合品より高い希望小売価格を維持し、顧客にブランドとして価値が認められないものは値引きされても不良在庫と化していまします。
ブランドにこだわる選択とは「他のものでは代替できない」選択になるということです。代替できない選択になった結果、「欲しいブランドでないならば、他のもので間に合わせてまで、今買う必要がない」という選択の先鋭化と消費の先送りとなって表れてきます。これが、現在の消費において、消費の抑制と消費の総ブランド化が表裏一体で進んでいる所以です。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。
おすすめ新着記事
![消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/mranking411ecs.jpg)
消費者調査データ 炭酸飲料(2024年7月版) 首位「コカ・コーラ」、迫る「三ツ矢サイダー」、高い再購入意向の無糖炭酸水
2023年は3年連続プラスとなった炭酸飲料。調査結果を見ると、今回も「コカ・コーラ」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「三ツ矢サイダー」の猛追が光る。再購入意向は、無糖炭酸が上位に食い込んだ。
![成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/seicho070s.jpg)
成長市場を探せ 初の6,000億円超え、猛暑に伸びるアイスクリーム
2023年度、空前の暑さを追い風に、アイスクリーム市場は初の6,000億円超えを達成、4年連続で過去最高を更新した。2023年の夏日日数は140日、実に1年の4割近くの日が「アイスクリームを食べたくなる」気温である25度を超えたことになる。
![「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割](https://www.jmrlsi.co.jp/inc/f-monthly-164s.jpg)
「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 縮小する野菜ジュース市場 値上げ下でブランド継続は4割
野菜ジュースの生産量は、業界団体調べによると3年連続で減少しており、2023年は前年比5.6%減となった。今回は値上げによって、野菜ジュースのブランド選択にどのような変化が起こっているのか調査をおこなった。