SGホールディングスの2018年3月期連結決算は、営業収益1兆450億円(前年同期比12.3%増)、営業利益627億円(同26.7%増)と増収増益となった。収益の約8割を占めるデリバリー事業は、eコマース市場の伸長による取扱個数の増加や、日立物流との新サービスの開発や車両・施設の共同利用など協業によるシナジー創出により、増収増益となった。ロジスティクス事業については、国内では新規顧客の増加や既存顧客の取引量増加により営業収益は堅調に推移し、海外でも、フレイトフォワーディング等の物量の増加及びベトナムの新倉庫稼働によって事業が大幅に拡大した。これらの結果、前年度比127.1%の増収、207.0%の増益となった。不動産事業では、2018年2月に大型物流施設「SGリアルティ和光」が竣工し、所有する不動産の一部を信託受益権化し売却した結果、減収増益となった。また2017年12月には「アジア事業拡大を見据え優秀な人材を獲得すること」を目的に東証一部への株式上場を行った。中期経営計画「First Stage 2018」の最終年となる2018年度は、次期中期経営計画を見据えた取り組みを強化、グループの総合力を生かした物流ソリューションの進化と、国内外一貫したグローバル物流ネットワークの確立、日立物流との連携による事業拡大等を推進し、連結業績は営業収益が前期比微増の1兆500億円、純利益は3%増の370億円を見込む。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?
コーヒーの国内消費量は、2022年に4年ぶりの増加に転じた。最近では大手コンビニエンスストアがコーヒーのサブスクサービスを実験的に導入する動きがみられる。今回はコンビニを中心にコーヒーがどのように買われているのか調査をおこなった。

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。



