松屋フーズの2016年3月期連結決算は、売上高839億円(前年同期比3.5%増)、営業利益36億円(同71.8%増)と増収増益であった。外食業界は、食材価格や人件費の上昇、為替の変動等により経営方針が厳しさを増している状況ではある。新規出店は、第二の主力業態であるとんかつ業態「松乃屋、松のや」中心に行う一方、牛めし業態の不採算店舗閉店を推進した。商品販売・販売促進策については、『春のよくばりカレー祭り』として新商品を販売、「カルビ焼肉定食」「牛焼肉定食」の値引き販売、「プレミアム牛めし値引き及び、プレゼントキャンペーン」「豚汁ワンコイン100円フェア」を実施した他、新商品として「ブラウンソースハンバーグ定食」「ネギだく!塩ダレ豚とろろ定食」「四川風旨辛麻婆豆腐定食」「トマトバジルハンバーグ定食」「シャンピニオンソースハンバーグ定食」「トマトバジルチキン定食」「豚肉とたっぷり冬野菜炒め」「とろ~りチーズが入ったデミハンバーグ定食」「担々エッグプレート」等を導入した。これらの取り組みの結果、増収増益を達成した。他方で、売上原価については、主要食材での仕入れ単価の下落や、高付加価値商品導入により、原価率が前年より改善し、販売費・一般管理費についても、人件費増加があったものの、売上高が上昇したことなどから、前年比よりも改善している。2016年度は新規出店と既存店における店舗改装等を推進し、売上高の増加を図り、販売費・一般管理費の効率化を進めると同時に、高付加価値メニューを提供していく。
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