ココカラファインの2018年3月期決算は、売上高3,910億円(前年比3.6%増)、営業利益137億円(同35.0%増)と増収増益であった。今期は、改装による既存店舗の活性化や新規出店、M&Aによる各エリアでのドミナント強化、新製品導入施策および品揃え・売価の適正化などに力を入れた。これらの諸施策は順調に進捗し、また、利便性を高めた都市型生活対応の新店や改装店舗が好調に推移した。それにより、顧客へのサービスや利便性を高めると同時に高収益体制を整えつつある。その結果として、ドラッグストア・調剤事業全体では、売上高は前年比3.7%増、営業利益は34.4%増となった。一方、介護事業では、収益改善を図ったが、訪問看護事業の先行投資や人件費高騰等の影響をカバーできず、売上高は前年を上回ったものの、引き続き営業損失が出ている状況である。次年度以降は、介護事業の収益性の低さという課題に対処しつつ、ミッションでもある「ヘルスケアネットワークの構築」に取り組んでいく。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大衆薬のネット販売本格化で始まるメーカー・小売の業界再編(2013年)
- 戦略ケース 改正薬事法で変わるドラッグストアの競争軸(2008年)
- 戦略ケース どうなるドラッグストア ドラッグストア第2段階へ、規模拡大化と高付加価値化へ分化(2005年)
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