小林製薬の2017年12月期の連結決算は、好調な海外事業と、衛生雑貨品におけるインバウンド需要の拡大が追い風となり、売上高1,568億円(前年同期間比8.3%増)、営業利益229億円(同24.3%増)の増収増益となった。なお、前年度は会計年度変更に伴い4~12月の9ヶ月決算であったため、前期実績を2016年1~12月で計算。国内家庭用品製造販売事業においては、皮脂枯れ肌改善薬「ヒシモア」や就寝時の鼻呼吸を促す「ナイトミン 鼻呼吸テープ」、プレミアム処方のシミ対策クリーム「ケシミンクリームEX」など合計29品目の新製品を発売、既存品では、肥満症改善薬「ビスラットゴールド」、水洗トイレ用芳香洗浄剤「ブルーレット」、スキンケアクリーム「マダムジュジュ」などの販売が好調に推移し、増収(同7.3%増)となった。海外家庭用品製造販売事業では、北米でカイロ、中国と東南アジアで冷却材「熱さまシート」の販売が伸長し、広告や販売促進への積極投資で売り上げ拡大を図った結果、海外での売上高は218億円(同22.8%増)、営業利益9億円(同202.4%増)と着実な成果をあげた。今後は付加価値商品の開発と既存商品の新たな需要喚起による売上拡大を行うとともに、成長4事業(海外・通販・スキンケア・漢方)における積極的な投資で将来に向けての基盤を作る。特に通信販売事業では、栄養補助食品やスキンケア製品の販売促進を積極的に行い、新規顧客の獲得と既存顧客の継続購入の促進に努める。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 大衆薬のネット販売本格化で始まるメーカー・小売の業界再編 ~アマゾンが薬のネット販売を開始~ (2013年)
- 戦略ケース 法規制で縮む健食通販 (2008年)
- 戦略ケース 「大正製薬」×「小林製薬」 定番長寿商品に「すき間」で対抗 (2007年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 8年連続プラスのスナック菓子、インバウンドも貢献
スナック菓子市場の拡大が止まらない。小売り金額は8年連続プラス、2023年は2桁、24年も2桁に迫る成長で、6,000億円も射程圏内だ。

消費者調査データ シャンプー 首位は「パンテーン」、迫る「ラックス」、再購入意向には高機能ブランド並ぶ
高機能化の流れが続くシャンプー市場。調査結果からは、認知や直近購入などでは「パンテーン」が首位を獲得したが、再購入意向では個性的なブランドが上位に並んだ。

消費者調査データ 印象に残ったもの 働く女性首相誕生の2025年は、万博に沸き、熊と米に揺れた
2025年は女性首相誕生や万博などに沸いたが、、米価高騰、熊被害、異常気象などに揺れた。消費者の印象にのこったのはどんなものだったか。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)