ロート製薬の2018年3月期の連結決算は、売上高が1,717億円(前年同期比11.1%増)、営業利益は191億円(同23.5%増)で、ともに過去最高を記録した。経常利益は188億円(同18.1%増)、当期純利益は92億円(同7.2%減)となった。当期純利益が減少した要因は、米国における税制改革法の成立に伴い一時的な法人税費用が18億4千万円発生したことが挙げられる。増収となった要因は、日本において高付加価値品が好調なことに加え、花粉関連品や日焼け止めなども順調に推移したこと、そしてインバウンド需要が寄与している。海外においてもアジアでの回復傾向が継続しており、アメリカやヨーロッパも増収に寄与した。 2018年度は各セグメントともに増収増益の見込みで、売上・利益すべてにおいて過去最高の更新が予想される。今後は政府の景気対策の継続などにより企業収益や雇用の改善など緩やかな景気回復基調が続くと予想されるものの、為替変動のリスクや新興国経済の減速懸念、世界的な地政学リスクの影響など、先行きの不透明感は引き続き高いものと考えられる。このような状況の下、さまざまな事業環境変化に対応し、さらなる事業の拡大と業績向上へ向けて、お客様ニーズの変化に対応した商品、新ブランドを創出するとともに、幅広い企業との連携を図るなど様々な改革に挑戦し、「健康寿命」を延ばすことに挑戦し続ける会社を目指す。
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