ツムラの2021年3月期の連結決算は、売上高1,309億円(前年同期比6.2%増)、営業利益194億円(同2.7%増)と増収増益となった。国内売上高1,245億円のうち、90.6%を占める医療用漢方製剤129処方の売上高は、新型コロナウイルス感染症の拡大による受診控え等の影響を受けながらも前期比で1.1%増加。生活環境の変化やマスク着用の習慣化により、精神疾患や皮膚疾患等の処方が伸長した。売上高の3.4%を占める一般用漢方製剤などのヘルスケア売上高は、補中益気湯、加味逍遙散、五苓散が好調に推移し、同16.7%増加した。海外・中国事業は、前年度連結した平安津村薬業有限公司の売上高が計上されたことが大きく寄与し、売上高63億円となった。2021年度も、長期経営ビジョン2021の実現に向け、中期経営計画の五つの戦略課題に引き続き取り組む。国内においては訪問型情報提供活動に加え、昨年度より整備を進めているe-プロモーションを拡充させ、より充実した情報提供活動を行い、海外事業においては中国事業に一層注力することで、売上高1,225億円を見込む。
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