日清食品ホールディングスの2018年3月期の連結決算は、売上高5,164億円(前期比4.2%増)、営業利益341億円(同19.2%増)と、売上高は過去最高を更新し、増収増益となった。売上高については、国内で日清食品を中心とした即席めん事業のコアブランドが順調に推移したことに加え、即席ライス類の成長が貢献した。また、低温事業において日清食品冷凍の具付きパスタ類、具付きラーメン類を中心に順調に販売が推移。海外においては、高付加価値商品の販売を強化したこと等により各地域で増収となったほか、中国地域で前第4四半期に連結子会社化したMC Marketing & Sales (Hong Kong) Limitedの寄与もあり、大幅な増収となった。営業利益については、国内で各事業が増収したことに加え、原価率が改善したことで増益となった。 海外においては、中国地域で「出前一丁」の販売が好調だったものの、新工場稼働による減価償却費の増加 に加え、米州地域での物流費や人件費等の販売費及び一般管理費の増加により減益となった。このような状況の中、2016年度からの5ヵ年を対象とする「中期経営計画2020」に基づき、 「本業で稼ぐ力」と「資本市場での価値」の向上を実現すべく、戦略テーマである1)グローバルブランディングの促進、2)海外重点地域への集中、3)国内収益基盤の盤石化、4)第2の収益の柱の構築、5)グローバル経営人材の育成・強化に取り組んでいく。
参照コンテンツ
- 戦略ケース 日清食品 ロシア市場進出(2009年)
- 戦略ケース 「日清食品」 × 「東洋水産」 宣伝と営業が支えるロングセラー(2007年)
- 戦略ケース 日清食品株式会社-商品の定番化がブランド育成の基本(1991年)
- 消費者調査データ カップめん(2018年7月版)
カップヌードルが君臨する市場。マルちゃん クッタは定着するか - 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ カップめん(2016年版)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



