半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


(2016.11)
月例消費レポート 2016年11月号
消費は分野間の好不調が分かれ一進一退が続く
-政治的リスクの見極めと慎重な政策対応が先ずは大事
主任研究員 菅野 守

本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

1.はじめに

 国政選挙での戦いぶりも含め、これまでの政局主導での強気の政治運営によって政治的勝利をもぎ取り、経済政策運営の主導権をも握ってきた連立与党・安倍政権にとっても、2016年米国大統領選でのドナルド・トランプの勝利は、予想外のアクシデントとなったようだ。トランプ政権の布陣や政策の重点が具体的に定まるのは、しばらく先のこととなるだろう。だが、選挙期間中にトランプ氏が放った数々の暴言や迷言が、どこまで政治的意図を持った本気の発言なのか、日本だけでなく世界中も疑心暗鬼の様相で、新大統領の一挙手一投足を冷静に見守っている。大国アメリカの姿勢が定まらない限り、世界各国の対応も定まりようがない。米大統領選でトランプ氏の優勢が伝えられると、世界各国のマーケットが軒並み株安に見舞われ、為替市場では一時円が急騰したことは、世界中のマーケット関係者の間で、トランプ氏自身が目下、最大の政治的リスクの源となっていることを示唆している。

 2016年11月14日公表の四半期GDP速報(1次速報)によると、2016年7-9月期の実質GDP成長率は前期比+0.5%(年率換算で+2.2%)となり、3ヶ月連続でプラス成長となった。需要項目別に寄与度をみると、民間最終消費支出の寄与度は前期比+0.1%(年率換算で+0.2%)、民間企業設備投資の寄与度は前期比+0.0%(年率換算で+0.1%)、輸出の寄与度は前期比+2.0%(年率換算で+8.1%)となっており、需要の三本柱からは外需好調・内需不調の様相が際立つ。また、住宅投資の寄与度は、2016年4-6月期に+5.0%(年率換算で+21.7%)、7-9月期には+2.3%(年率換算で+9.6%)となり、輸出を上回る傑出した高さを示しているが、この結果は日銀による異次元緩和を引き金とした不動産バブルの片鱗を示すものといえよう。

 内需の柱である民間最終消費支出と民間企業設備投資の低迷ぶりに対し、政府並びに日銀の景況判断には、今のところ変更はみられない。両者とも、海外景気の弱さに対する警戒姿勢は引き続き保ってはいるが、中長期的な景気の先行き見通しに関しては、前向きなスタンスを堅持している。トランプリスクも、景気の先行き不透明感を一時的に高めはするものの、時間の経過とともに払拭されていくものと目される。


本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。


参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツ プレミアム会員サービス 戦略ケースの教科書Online


新着記事

2026.03.12

26年1月は「有効求人倍率」、「完全失業率」とも悪化

2026.03.11

業界分析 EV失速から始まる自動車産業の脱成熟戦略 - 世界の食、自然、道を楽しむ移動拡張産業へ

2026.03.10

26年2月の「乗用車販売台数」は8ヶ月連続のマイナス

2026.03.09

企業活動分析 スズキの25年3月期は、販売台数増加や価格改定、為替影響などで増収増益に

2026.03.06

消費者調査データ スナック菓子(2026年3月版) 「カルビーポテトチップス」首位揺るがず、PBは高再購入意向保つ

2026.03.05

MNEXT 現代日本の保守意識の潮流を読む

2026.03.05

26年1月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナスに

2026.03.04

月例消費レポート 2026年2月号 消費回復の動きは一旦小休止 - 収入と支出での両面支援が消費再成長に不可欠

2026.03.03

企業活動分析 トヨタの25年3月期は、全地域で増収、減益ながら高水準の利益を確保

2026.03.02

業界分析 脅かされるトイレタリー市場の勝者と新しい成功条件

2026.02.27

26年1月の「ファミリーレストラン売上高」は47ヶ月連続プラス

週間アクセスランキング

1位 2026.03.02

業界分析 脅かされるトイレタリー市場の勝者と新しい成功条件

2位 2024.06.21

消費者調査データ ビール系飲料(2024年6月版) 首位「スーパードライ」、キリンの新ビール「晴れ風」にも注目

3位 2026.03.05

MNEXT 現代日本の保守意識の潮流を読む

4位 2026.03.11

業界分析 EV失速から始まる自動車産業の脱成熟戦略 - 世界の食、自然、道を楽しむ移動拡張産業へ

5位 2019.04.16

MNEXT 眼のつけどころ 次の時代のマーケティング戦略を考える (1)GAFA、増税、キャッシュレスなどへの対応

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area