
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。
プロテインの利用状況と筋トレの実施状況を属性別にみると、性別、性別年代、職業で差がみられた。まず、プロテインの利用状況をみると、3ヶ月以内に利用している人は全体で30%を超えている。属性でみると、男性20代30代が多く利用している(図表1)。あわせて筋トレの実施状況では、全体の4割弱が3ヶ月以内に筋トレを実施しており、プロテイン同様に男性20~30代が高く、60%超が実施していた(図表2)。
筋トレの実施頻度とプロテインの利用状況の関連をみると、筋トレの実施頻度により、プロテインの利用頻度が、大きく影響を受けていることがわかった。(図表3)。筋トレの実施頻度とプロテインの形態では関連がみられず、筋トレ頻度が高いほど、どの形態においても利用率が高くなる(図表4)。

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20代、30代でプロテイン利用者が多い要因を探ると、プロテインの利用に影響しているのは基本属性以上に健康意識であることがわかった。
「健康に気を使っている」に「非常にあてはまる」と回答した人は、全体の14%ほどに対して、男性20代が倍近い24.4%であった。同様に「健康のためにお金を使いたい」に「非常にあてはまる」と回答した人は男性20~30代で高く、全体で約9%に対し、18%前後と倍近かった。また、両質問に対して、管理職がその他有職者と比較して非常に高い回答率となっていた(図表5)。
図表6の下に掲載したように、健康意識レベルが高いほどプロテインの利用頻度が高まることが確認できた。男性20代は高い健康意識を理由として、プロテインを利用していると考えられる(図表6)。

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続いて、美容意識にもプロテインの利用との関連がみられた。「美容に関心がある」という質問に対して「非常にあてはまる」「まああてはまる」と回答した人は女性に多く、全体の4割弱と比較して半数以上と高くなっていた。なかでも女性20~30代が特に高く、いずれも6割を超えた。一方で男性20代も半数以上が「非常にあてはまる」「まああてはまる」と回答しており、男性20代の美容・健康意識の高さがうかがえる。「ダイエットを意識してカロリー、脂質などをコントロールしている」という質問では性別による差が小さく、ダイエットの意識は男女共通であるといえる。美容意識についても健康意識同様、高いほど筋トレの実施率、プロテインの利用率が高くなっている(図表7)。
20~30代と管理職においてプロテインの利用率が高かったことから(図表1)、管理職を年代別にみたところ、20~30代管理職で美容・健康意識の高さが際立った。また、管理職は筋トレの実施率、プロテイン利用率いずれも高く、すべての年代の管理職で平均より高く、20代、30代では2倍以上と特に高くなっていた(図表8)。

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最後に、たんぱく質に期待される効果の浸透状況をみてみる(図表9)。たんぱく質の推奨摂取量の認知度では、男女ともに若いほど認知度が高い。スポーツ科学の進展や、子供向けプロテインの普及など、プロテイン利用の拡大により、学校の部活や親などから学ぶ機会を持っていたことがうかがえる。また、管理職においても認知度が高い。
たんぱく質の効果の認知に関しては、「筋肉の成長」は6割以上、「髪や爪の健康」については、美容意識の高い女性の認知度が高くなっている(図表7)。免疫力の向上については男性60代、女性50代がそれぞれもっとも認知度が高く、テレビや医師などのアドバイスを参考に、たんぱく質の重要性を認識していると考えられる。
今後のプロテインの利用意向についてみると、同様に若くなるほど高く、今後も若い年代を中心としてプロテイン市場は継続的に拡大していくことが推測される(図表10)。

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- 約4割が3ヶ月以内に筋トレを実施、3割がプロテインを利用
- 健康意識の高い男性20代
- 管理職が高い美容・健康意識から筋トレ実施、プロテイン利用
- 20代、30代が今後もけん引するプロテイン
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調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2024年11月21日~11月22日
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,049サンプル
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