半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2009.12)
2009年、印象に残ったもの
-「政権交代・薬物汚染」「酒井法子・鳩山由紀夫」「まねきねこダック」「エコカー」......
2009年はどんな年だったのか?
 2009年を象徴する漢字は「新」(財団法人日本漢字能力検定協会)と発表されたが、確かにさまざまな分野で新旧の交代のみられた年でもあった。2009年に人々にインパクトを残した「トピックス」「有名人」「歌」「商品」について、インターネットモニターを対象にインターネット調査を実施した。回答方式は自由記述で、各項目それぞれについて、最も印象に残ったものひとつを挙げてもらい、回答を集計した結果をランキング形式にまとめた結果も、今年登場した新しいものと、去っていったものが多くみられた。

印象に残ったトピックス

 2009年の漢字「新」が選ばれた理由ともなった「新政権発足」が有効回答の過半数を占め、関心の大きさを物語った。
 次点は「酒井法子、押尾学などの芸能界薬物汚染」である。ワイドショーで軒並みの高視聴率を獲得した事件のインパクトの大きさがうかがえる。
 3位には、ポップの帝王「マイケル・ジャクソンの死去」が挙げられた。マイケル・ジャクソンは「印象に残った有名人」のランキングで4位、その持ち歌は「印象に残った歌」で5位と8位に入っており、死去を惜しんだ人も多かったことであろう。
 二番底の危機がいわれ続けた2009年であるが、「リーマンショック、ドバイショック」の順位は8位である。2008年のランキングでは2位に「金融危機・景気後退」が挙げられていたが、うち続く不況のなかではややインパクトは弱く感じられたのかもしれない。

印象に残った有名人

 トップは「印象に残ったトピックス」で2位となった「芸能界薬物汚染」の象徴ともいえる「酒井法子」。9位には「押尾学」も登場している。08年のトップ「エド・はるみ」、07年の「小島よしお」、05年の「レーザーラモンHG」など「印象に残った有名人」ランキングではお笑い芸人がトップにあげられることが多いが、2009年のランキングではお笑い芸人はランクインしていない。お笑いのパワーも押しのけるほど、清純派の薬物汚染はインパクトが大きかったといえるだろう。
 「新政権発足」の顔「鳩山由紀夫」は、トップから2.4ポイント差の次点、「小沢一郎」も6位に、オバマ大統領も8位に入るなど、いろいろな意味で政治や政治家への注目が集まった1年であったともいえるだろう。
 ゴルフの「石川遼」は3年連続のランクイン、しかも07年、08年の6位から、最年少賞金王獲得というトピックスも手伝って3位に順位を上げてきている。マスターズ出場も果たし、日本を代表するゴルファーの一人に育った石川選手に明るい希望を見いだした人も多かったかもしれない。

印象に残った歌

 トップは「たつやくんとマユミーヌ『まねきねこダック』」。Aflac(アメリカンファミリー生命保険会社)のCMソングである。例年、CMやドラマとタイアップした局が上位に入ることは多いものの、単独のCMソングが首位を飾るのは珍しい。音楽配信サイト『レコチョク』で15万ダウンロードを記録し、着うた週間チャート1位にもなったこの歌は、広告投下量が多く、公式サイトでは無料の替え歌サービスを提供するなどのプロモーションを行っており、高い人気を支えている。
 2位はTBS系テレビドラマ『ROOKIES』の主題歌である「GReeeeN『キセキ』」。発売は2008年だが、2009年夏に第81回選抜高等学校野球大会の入場行進曲に選ばれたことでさらに人気が高まった。
 3位は映画『ヤッターマン』の主題歌「嵐『Believe/曇りのち、快晴』」。オリコン年間チャートシングル部門1位の大ヒットも、「招き猫」にはわずかに及ばなかった。
 今回の「印象に残った歌」ランキングでは、2008年の「崖の上のポニョ」や2007年の「千の風になって」など、多くの票を集めた曲はなく、「この1年を代表する曲」が生まれなかった1年といえるだろう。

話題になった商品

 「エコカー、ハイブリッド車」「トヨタ プリウス」が1、2フィニッシュを決た。エコカー減税の追い風もあり、エコカーブームに沸いた1年だったといえよう。エコカー減税の経済効果は他部門への波及も含めると9.24兆円にもなると試算されているが、減税継続も決定、2010年の4.1%増の479万8,400台と試算されている。
 3位は「ユニクロ ヒートテック」、4位は「iPhone / iPod」と高付加価値商品が続くものの、7位には「激安ジーンズ」が挙げられており、低価格に振れた1年を象徴している。2008年は10位だった「PB商品」は、2009年はランク外となったが、これはPBの利用が減ったというよりも、低価格商品やPBが「日常」として定着したゆえのインパクトの低下とみるべきであろう。

 2009年に大きな期待と人気を背負って就任したオバマ大統領もその人気にはかげりがみられ、国内でも最大のインパクトを残した「政権交代」により登場した民主党も、年末が近づくにつれ支持率は徐々に低下している。2009年の「新」で色あせていないのは、シーズン200本安打の連続記録を更「新」した「イチロー」と、賞金王の最年少記録を更「新」した石川遼選手に加え、何が残っていくのだろうか。


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2009年12月22日~24日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳以上
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,141サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)

 本コンテンツのグラフは無料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフをご利用ください。





新着記事

2023.12.08

価値社会をリードする6つの価値ライフスタイル

2023.12.08

消費者調査データ 2023年印象に残ったもの コロナは去り、阪神は「アレ」を果たし、大谷選手の活躍は続く

2023.12.07

23年10月の「新設住宅着工戸数」は5ヶ月連続マイナスに

2023.12.06

企業活動分析 本田技研工業 23年3月期は二輪過去最高も諸経費増加で増収減益に

2023.12.05

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?

2023.12.04

23年11月の「乗用車販売台数」は15ヶ月連続のプラス

2023.12.01

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い

2023.12.01

MNEXT 大転換期の価値マーケティング(2023年)

週間アクセスランキング

1位 2023.11.17

消費者調査データ No.396 レトルトカレー(2023年11月版) 首位はカリー屋カレー、リピートされる調理対応カレー

2位 2022.03.11

女性が生み出す6.9兆円の市場―アフタヌーンティーは都心高級ホテルを救えるのか 第1回

3位 2021.10.14

都心主要ラグジュアリーホテルのリバイバル戦略と行動直結プロモーション―産業衰退死段階の生き残り戦略【1】

4位 2019.09.10

戦略ケース プラットフォームビジネスで急拡大するウーバーイーツ

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area