半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2012.02)
消費者調査データ No.138 電子マネー(2012年3月版)
独走Suicaをとめられるか
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 電子マネーは1990年代後半からウェブ上での決済などに利用されてきましたが、2000年代に入ってから、非接触型ICカードを利用したカードやおサイフケータイなどの登場でコンビニエンスストアや自動改札など使用できる範囲が拡大、一気に浸透していきました。
 今回は、当社が任意に選んだ20の電子マネーについて「知っている(認知率)」、「利用したことがある(利用経験率)」、「最近1年間で最も利用した(最頻利用)」、利用者の満足度合を示す「利用経験者の今後の利用意向(再利用意向)」などの項目でインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは、JR東日本の「Suica(スイカ)」が首位を独走、2位グループは、「Suica」と同じく交通系で、関東地方を中心とする私鉄・路線バスの「PASMO(パスモ)」と、イオングループの「WAON(ワオン)」、セブン&アイグループの「nanaco(ナナコ)」などの流通系、楽天などが提供する「Edy(エディ)」が競り合っている。
 「Suica」は認知率が90%を超えており、利用経験、1ヶ月以内利用、今後の利用意向などで2位に10ポイント以上差をつけた首位となった。また、1年内の最頻利用では23.3%と、4分の1近くが「Suica」を挙げている。「Suica」の利用エリアがJR東日本の管内中心であることを考えれば、非常に高いといえるだろう。
 また、利用者のベースは小さいながら、名古屋圏の交通系電子マネー「manaca(マナカ)」が高い再利用意向を獲得している。
 電子マネーには、プリペイド(先払い)式とポストペイ(後払い)式があるが、今回のランキングでは、プリペイド式が上位に並んだ。

 今回のランキングトップの「Suica」は月間利用件数が5,000万件超、相互利用の可能な「PASMO」との合算では7,000万件を超え(JR東日本他発表)、利用件数は約4年で4倍に伸びた。電子マネー各社は、相互利用やポイントプログラム、提携先とのポイント相互乗り入れなどの施策で、ユーザーの囲い込みを図っている。利用者が拡大すればそれだけ利用可能な店舗の拡大につながりやすく、それがまた利用者の拡大を呼ぶ善循環につながるからだ。
 今回のランキングの結果からもみられるように、上位の候補はほぼ絞られた状態といえるが、歴史のまだ浅い業界だけに、リーダーの地位を巡っての競争は今後さらに激しさを増していきそうだ。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示20サービス】
  • Suica(スイカ)
  • Edy(エディ)
  • nanaco(ナナコ)
  • WAON(ワオン)
  • ICOCA(イコカ)
  • TOICA(トイカ)
  • manaca(マナカ)
  • PASMO(パスモ)
  • Pidel(ピデル)
  • iD(アイディー)
  • QUICPay(クイックペイ)
  • Smartplus(スマートプラス)
  • VISATOUCH(ビザタッチ)
  • PiTaPa(ピタパ)
  • PayPass(ペイパス)
  • SpeedPass(スピードパス)
  • WebMoney(ウェブマネー)
  • BitCash(ビットキャッシュ)
  • NETCASH(ネットキャッシュ)
  • 電子マネーちょコム

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2012年2月21日~23日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,052サンプル
サンプル構成(%)




新着記事

2024.09.12

24年7月の「消費支出」は3ヶ月連続のマイナスに

2024.09.12

24年7月の「家計収入」は3ヶ月連続のプラス

2024.09.11

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 「紅麹サプリ問題」認知率は86%! 消費者の健康食品選びに変化

2024.09.11

24年6月の「現金給与総額」は30ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.09.10

24年7月は「完全失業率」は悪化、「有効求人倍率」は改善

2024.09.09

企業活動分析 ヤクルト本社の24年3月期は国内好調維持するもアジアの不振で増収減益に

2024.09.09

日本マクドナルドHD23年12月期は全店売上高、利益が過去最高を更新し増収増益へ

2024.09.06

企業活動分析 エスティローダーの23年6月期は、トラベルリテールの不調やドル高、インフレなどが響き減収減益に

2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

2024.09.05

24年8月の「乗用車販売台数」はふたたびマイナスに

2024.09.04

企業活動分析 ロイヤルホールディングス株式会社 23年12月期は人流増加で需要回復、増収増益に

2024.09.03

24年7月の「新設住宅着工戸数」は3ヶ月連続のマイナス

2024.09.02

企業活動分析 株式会社サイゼリヤ 23年8月期はアジア新規出店がけん引し増収増益

2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

2024.08.30

消費からみた景気指標 24年6月は6項目が改善

2024.08.30

24年7月の「ファーストフード売上高」は41ヶ月連続のプラスに

2024.08.30

24年7月の「ファミリーレストラン売上高」は29ヶ月連続プラス

2024.08.29

24年6月の「旅行業者取扱高」は19年比で73%に

2024.08.29

24年6月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のプラス

2024.08.29

24年7月の「全国百貨店売上高」は29ヶ月連続のプラス、猛暑で盛夏商材が好調

2024.08.29

24年7月の「チェーンストア売上高」は既存店で17ヶ月ぶりのマイナス

週間アクセスランキング

1位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

2位 2023.10.06

消費者調査データ No.393ミネラルウォーター(2023年10月版)全項目首位 一歩抜ける「サントリー天然水」、追う「い・ろ・は・す」

3位 2024.08.30

月例消費レポート 2024年8月号 消費は緩やかながらも改善の動きが続いている-内需主導での景気回復への期待感

4位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area