半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2007.8)
ビール系飲料(2007年夏版)
史上最多の新商品は生き残れるか
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(LZH形式・有料会員サービス)
 2007年の上半期(1~6月)、ビール大手4社はこれまでで最多となる17もの新商品(ビール、発泡酒、第三のビール含む)を発売しました。厳しい競争のなか、生き残れるのはどの商品でしょうか。
 今回は、ビール・発泡酒・第三のビール39ブランドについて、当社のインターネットモニターに行った調査結果を、ランキング形式でお届けします。

 今回のランキングの結果では、すべての項目で上位3位までをビール、しかも「キリン ラガービール」「キリン 一番搾り生ビール」「アサヒ スーパードライ」「サッポロ生ビール<黒ラベル>」などの老舗ブランドが独占、新商品は全般に苦戦を強いられる傾向がみてとれた。
 では、ビール系飲料(ビール・発泡酒・第三のビール)それぞれのカテゴリー毎にその浸透状況の特徴をみてみよう。

【ビール】
 上でみた通り、老舗ブランドが上位を独占したが、それに続くのは、「ヱビスビール」「サントリー ザ・プレミアム・モルツ」などのプレミアムビールである。キリンが2007年3月20日に定番ビールとしては17年ぶりに発売した「キリン・ザ・ゴールド」は、「三ヶ月以内に自宅で飲んだ」ではビールとして5位の17.0%、「今後(も)飲みたい」では17.8%で同6位となったが、「三ヶ月以内に自宅で飲んだ人ベースの今後(も)飲みたい」では、同13位(全体では21位)の69.4%と、まだ固定ファンをつかみきれていない。

【発泡酒】
 「麒麟淡麗」「極生」「円熟」の3ブランドを擁したキリンの強さが目立った。特に「淡麗」ブランドは「麒麟淡麗<生>」「淡麗グリーンラベル」が、「知っている」「自宅で飲んだことがある」「三ヶ月以内に広告をみた」「三ヶ月以内に店頭でみた」「今後(も)飲みたい」の項目で、発泡酒としては1位と2位を独占した。サントリーの新商品「MDゴールデンドライ」は、「三ヶ月以内に自宅で飲んだ人ベースの今後(も)飲みたい」の項目で全体9位と健闘、アサヒは主力の「本生ドラフト」をリニュアル、サッポロは「サッポロ凄味<生>」を新発売したが、キリンの牙城を崩すには至っていない。

【第三のビール】
 キリンの「のどこし<生>」が、全ての項目で、第三のビールとしては首位を独占、それに続くのが「アサヒぐびなま。」「サッポロドラフトワン」という構図である。2007年新商品のなかでは、「サントリー金麦」がランキングに顔を出している。

 ビール系飲料の出荷は、92年に現行の統計が始まって以来、上半期としては過去最低を記録、各社揃って前年割れとなった。厳しい環境のなか、シェア拡大を狙った新製品ラッシュもヒットには至らず、前回、ニッチながらも手堅いファンをつかんだかに見えた「サッポロSlims」や「サントリーダイエット<生>」も息切れ気味である。
 ビール系飲料の市場は、高齢化に伴う飲酒量の減少や低アルコール飲料などへのシフトで、縮小傾向にあり、シェア争いも激化している。厳しい環境のなかで、各社はシェア拡大と消費喚起を狙って乱発ともいえるほどの新商品を投入したが、今回の調査結果をみる限り、定番への道は険しいといえるだろう。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。






【提示39ブランド】
  • キリン・ラガービール
  • 一番搾り生ビール
  • キリン・ザ・ゴールド
  • キリン・ブラウマイスター
  • キリン・ニッポンプレミアム
  • 一番搾りPREMIUM
  • 麒麟・淡麗(生)
  • キリン淡麗グリーンラベル
  • キリン・極生
  • キリン・円熟
  • キリン・のどごし<生>
  • キリン・良質素材
  • アサヒ・スーパードライ
  • アサヒ・プライムタイム
  • アサヒ・黒生
  • アサヒ・こだわりのきわみ・極
  • アサヒ・本生・ドラフト
  • アサヒ・本生・アクアブルー
  • アサヒ・贅沢日和
  • アサヒ・本生・ゴールド
  • アサヒ・ぐびなま
  • アサヒ・極旨
  • サッポロ・生ビール<黒ラベル>
  • エビスビール
  • エビス<ザ・ブラック>
  • エビス<ザ・ポップ>
  • サッポロ・北海道生搾り
  • サッポロ・凄味(すごみ)<生>
  • サッポロ・雫・[生]
  • サッポロ・ドラフトワン
  • サッポロ・ダブルドライ
  • サッポロ・スリムス
  • サントリー・ザ・プレミアム・モルツ
  • サントリー・ザ・プレミアム・モルツ<黒>
  • サントリー・モルツ
  • サントリー・MDゴールデンドライ
  • サントリー・ダイエット<生>
  • サントリー・ジョッキ生
  • サントリー・金麦

サンプル構成(%)
【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2007年8月1日~3日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~49歳
        全国 男女個人
有効回収サンプル数:635サンプル


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.06.17

企業活動分析 資生堂の23年12月期は国内欧米好調も中国等減少で減収減益

2024.06.17

企業活動分析 花王の23年12月期は、構造改革費用等計上で減収減益に

2024.06.14

成長市場を探せ コロナ禍の「癒し」契機に急拡大するフレグランス(2024年)

2024.06.13

24年4月の「消費支出」は2ヶ月連続のプラス

2024.06.12

24年4月の「家計収入」は19ヶ月連続のマイナス

2024.06.11

24年5月の「景気の現状判断」は3ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.06.11

24年5月の「景気の先行き判断」は2ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.06.10

企業活動分析 ロレアル(L'Oreal S.A.)23年12月期は増収増益、過去最高を記録

2024.06.10

企業活動分析 ユニ・チャームの23年12月期は、23年12月期は増収増益、売上高は7年連続で過去最高を更新

2024.06.10

企業活動分析 ポーラ・オルビスの23年12月期は増収増益、主力ブランドがけん引

2024.06.07

消費者調査データ 日焼け止め(2024年6月版) 首位「ビオレUV」、僅差の「ニベアUV」「アネッサ」

2024.06.06

24年4月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は悪化

週間アクセスランキング

1位 2021.05.25

MNEXT 眼のつけどころ プロ・マーケティングの組み立て方 都心高級ホテル競争 「アマン」VS.「リッツ」(1)

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2024.05.29

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター なぜ今、若い男性は銭湯にハマるのか?

4位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

5位 2022.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2022年5月版) 「レッドブル」「モンスター」認知率拡大、上位の牙城揺るがず

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area