炭酸飲料市場は、コーラ飲料に代表される定番商品の活性化や炭酸水、果汁入り商品、無糖炭酸など新商品の登場で拡大が続いている。
今回は、当社が任意に選んだ27ブランドについて、「知っている(認知率)」、「買ったことがある(購入経験率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(をみたことがある)」「店頭(で見たことがある)」での接触状況、過去と3ヶ月以内における「買って飲んだことがある」(購入経験)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします(※調査は2014年2月)。
まず今回測定した7項目中、再購入意向以外の6項目で「コカ・コーラ」(日本コカ・コーラ)がトップであった。コーラ飲料は炭酸飲料市場で約4割を占める最大カテゴリーでありその中でも日本コカ・コーラは「コカ・コーラ ゼロ」(2007年)、「コカ・コーラ ゼロフリー」といった新カテゴリー創出により圧倒的な存在感を誇っている。これに次ぐのが、「三ツ矢サイダー」(アサヒ飲料)で、購入経験、今後購入意向で2位となっている。
個別にみると、「認知」では、「コカ・コーラ」96%、「ファンタ」90%、「コカ・コーラ ゼロ」88%、「スプライト」88%と上位4位まで日本コカ・コーラ社が占めている。
「広告・記事接触」では、「コカ・コーラ」37%、「コカ・コーラ ゼロ」23%に次いで「オランジーナ」(サントリー)21%が3位につけている。「オランジーナ」は、2012年3月発売で、認知(12位)や飲用経験(11位)はトップ10圏外だが、新しいカテゴリーである果汁入り炭酸をリードする商品として注目される。ちなみにファンタは無果汁で、果汁入りは2010年に発売されている。
「店頭接触」では、「コカ・コーラ」77%、「三ツ矢サイダー」64%に次いで、「C.Cレモン」(サントリー)61%が3位につけている。1994年に発売された20年目のロングセラー商品で、「飲用経験」や「今後購入意向」でも「コカ・コーラ」「三ツ矢サイダー」に次ぐ3位につけている。
「飲用経験」では、「コカ・コーラ」70%、「三ツ矢サイダー」60%、「C.Cレモン」55%%で、「3ヶ月以内の飲用経験」は、「コカ・コーラ」28%、「コカ・コーラ ゼロ」18%、「三ツ矢サイダー」16%と「コカ・コーラ」が頭ひとつ抜けていることが確認できる。
「今後購入意向」では、「コカ・コーラ」41%、「三ツ矢サイダー」33%、「C.Cレモン」29%である。
最後に「再購入意向」をみると、トップが「キリンの泡 ホット芳醇アップル&ホップ」(キリンビバレッジ)64%、2位が「ウィルキンソン タンサン」(アサヒ飲料)61%、3位「セブンプレミアムの炭酸水」61%が続いている。4位の「オランジーナ」59%を含めて、認知や飲用経験においてはまだ浸透度は高くはないが、「ホット炭酸」や「炭酸水」といった比較的新しいカテゴリーの商品として固定的なユーザーを獲得していることがうかがえる。
成熟市場と言われる清涼飲料市場の中で、炭酸飲料は定番ブランドの積極的な展開や新しい切り口の新商品投入によって、持続的な成長を遂げている。消費税増税は単価の低い飲料にとっては逆風ともいえるが、猛暑など夏季市場の動向はもちろん、ホット炭酸など通年化を目指す展開によって、引き続き拡大が予想される。
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