ミネラルウォーターの市場は、近年拡大を続けてきました。2009年には9年ぶりに前年割れとなりましたが、2010年は夏の猛暑をきっかけに持ち直しの動きがみえています。
今回は、2,000億円市場であるミネラルウォーターについて、当社が任意に選んだ20ブランドの「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
今回のランキングでは、「知っている(認知率)」は、2ポイント以内に3ブランドがひしめく混戦となったが、伊藤園の「エビアン」、アサヒ飲料の「六甲のおいしい水」、キリンビバレッジの「ボルヴィック」の順となった。
一方、「買ったことのある(購入経験率)」は、アサヒ飲料の「六甲のおいしい水」、伊藤園の「エビアン」、キリンビバレッジの「ボルヴィック」と、認知率の顔ぶれが2ポイント以内の僅差でならんでいる。
「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」のトップ3は、認知率で5位、購入経験率で6位ながら日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」、セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」、ダイドードリンコの「大地が磨いたきれいな水」の順にとなった。
また、サントリーの「サントリー天然水」は3項目すべてで4位を獲得している。
再購入意向上位のうち、日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」は、植物素材で国内最軽量かつ「絞れる」ことを前面に打ち出したペットボトルを使用し、「エコボトル」を
訴求、「サントリー天然水」は採水地周辺に「天然水の森」を設け、水質と安全を守る活動を行うなど、ともに「環境」を打ち出した商品となっている。
また、セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」は、認知率・購入経験率で共に17位であるにもかかわらず、再購入意向で2位につけている。「セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」は、500mlで78円と、メーカーのナショナルブランドに比べて価格面でのアドバンテージを実現している。
ミネラルウォーターは、差別化の難しい商品であるだけに、価格競争も熾烈で、ロングセラーブランドの「六甲のおいしい水」も価格競争の結果、ハウス食品からアサヒ飲料に売却されている。厳しい市場環境の中で、「い・ろ・は・す」や「サントリー天然水」などが訴求する「環境」「エコ」は、価格競争から逃れるためのひとつのキーワードとなりうるものかもしれない。
|
本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。
会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。 |
|
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。 |
|
|



【提示20ブランド】
- 富士山のバナジウム天然水(アサヒ飲料)
- 酸素水(アサヒ飲料)
- エビアン(伊藤園)
- ボルヴィック(キリンビバレッジ )
- ゲロルシュタイナー(サッポロ飲料)
- サントリー天然水(サントリー)
- Contrex(サントリー)
- Vittel(サントリー)
- miu(ダイドードリンコ)
- 大地が磨いたきれいな水(ダイドードリンコ)
|
- 天然名水出羽三山の水(ブルボン)
- クリスタルガイザー(大塚ベバレジ)
- 経口補水液 OSー1(大塚製薬)
- 日田天領水(日田天領水)
- い・ろ・は・す(日本コカ・コーラ)
- 森の水だより(日本コカ・コーラ)
- 六甲のおいしい水(アサヒ飲料)
- トップバリュ ミネラルウォーター(トップバリュ)
- セブンプレミアム 天然水(セブンプレミアム)
- バリューライン ミネラルウォーター(バリューライン)
|
|
|
- 【調査設計】
- 調査手法:インターネットリサーチ
- 調査期間:2010年6月30日~7月20日
- 調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
- 有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%) |
 |
|
当サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。一部の例外を除き、著作権はJMR生活総合研究所に属します。
Copyright (c) 1997-2022 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.