半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2010.10)
消費者調査 No.106 ミネラルウォーター(2010年10月版)
「価格」か「環境」か 混戦のミネラルウォーター市場
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)
 ミネラルウォーターの市場は、近年拡大を続けてきました。2009年には9年ぶりに前年割れとなりましたが、2010年は夏の猛暑をきっかけに持ち直しの動きがみえています。
 今回は、2,000億円市場であるミネラルウォーターについて、当社が任意に選んだ20ブランドの「知っている(認知率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、「買ったことのある(購入経験率)」、購入者の満足度合を示す「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」などについてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします。
 今回のランキングでは、「知っている(認知率)」は、2ポイント以内に3ブランドがひしめく混戦となったが、伊藤園の「エビアン」、アサヒ飲料の「六甲のおいしい水」、キリンビバレッジの「ボルヴィック」の順となった。
 一方、「買ったことのある(購入経験率)」は、アサヒ飲料の「六甲のおいしい水」、伊藤園の「エビアン」、キリンビバレッジの「ボルヴィック」と、認知率の顔ぶれが2ポイント以内の僅差でならんでいる。
 「購入経験者の今後の購入意向(再購入意向)」のトップ3は、認知率で5位、購入経験率で6位ながら日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」、セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」、ダイドードリンコの「大地が磨いたきれいな水」の順にとなった。
 また、サントリーの「サントリー天然水」は3項目すべてで4位を獲得している。
 再購入意向上位のうち、日本コカ・コーラの「い・ろ・は・す」は、植物素材で国内最軽量かつ「絞れる」ことを前面に打ち出したペットボトルを使用し、「エコボトル」を 訴求、「サントリー天然水」は採水地周辺に「天然水の森」を設け、水質と安全を守る活動を行うなど、ともに「環境」を打ち出した商品となっている。
 また、セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」は、認知率・購入経験率で共に17位であるにもかかわらず、再購入意向で2位につけている。「セブンプレミアムの「セブンプレミアム 天然水」は、500mlで78円と、メーカーのナショナルブランドに比べて価格面でのアドバンテージを実現している。
 ミネラルウォーターは、差別化の難しい商品であるだけに、価格競争も熾烈で、ロングセラーブランドの「六甲のおいしい水」も価格競争の結果、ハウス食品からアサヒ飲料に売却されている。厳しい市場環境の中で、「い・ろ・は・す」や「サントリー天然水」などが訴求する「環境」「エコ」は、価格競争から逃れるためのひとつのキーワードとなりうるものかもしれない。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示20ブランド】
  • 富士山のバナジウム天然水(アサヒ飲料)
  • 酸素水(アサヒ飲料)
  • エビアン(伊藤園)
  • ボルヴィック(キリンビバレッジ )
  • ゲロルシュタイナー(サッポロ飲料)
  • サントリー天然水(サントリー)
  • Contrex(サントリー)
  • Vittel(サントリー)
  • miu(ダイドードリンコ)
  • 大地が磨いたきれいな水(ダイドードリンコ)
  • 天然名水出羽三山の水(ブルボン)
  • クリスタルガイザー(大塚ベバレジ)
  • 経口補水液 OSー1(大塚製薬)
  • 日田天領水(日田天領水)
  • い・ろ・は・す(日本コカ・コーラ)
  • 森の水だより(日本コカ・コーラ)
  • 六甲のおいしい水(アサヒ飲料)
  • トップバリュ ミネラルウォーター(トップバリュ)
  • セブンプレミアム 天然水(セブンプレミアム)
  • バリューライン ミネラルウォーター(バリューライン)

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2010年6月30日~7月20日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,034サンプル
サンプル構成(%)

お知らせ

2025.03.06

クレジットカード決済に関する重要なお知らせ

新着記事

2025.03.18

25年2月の「景気の先行き判断」は6ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.03.18

25年2月の「景気の現状判断」は12ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.03.17

なぜ、「外国人」社長が大手企業で多くなるのか - コーポレートガバナンスの罠

2025.03.17

企業活動分析 ファーストリテイリング24年8月期は売上・営業利益ともに4期連続で過去最高を達成

2025.03.14

日本のブランド危機と再生戦略 - トライアドマーケティング

2025.03.13

25年1月の「消費支出」は3ヶ月連続のプラスに

2025.03.12

25年1月の「家計収入」は4ヶ月ぶりのマイナス

2025.03.11

25年1月の「現金給与総額」は37ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

2025.03.10

企業活動分析 ソニーグループの24年3月期は主力のゲーム&ネットワークサービスが大幅な増収に寄与するも金融部門の減益が響き増収減益に

2025.03.07

消費者調査データ RTD(2025年3月版) 「氷結」、「ほろよい」の競り合い続く アサヒの新顔は高いリピート意向

2025.03.06

25年1月は「完全失業率」は横ばい、「有効求人倍率」は改善

2025.03.05

25年2月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のプラス

2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2025.03.04

25年1月の「新設住宅着工戸数」は9ヶ月連続のマイナス

2025.03.03

企業活動分析 NECの24年3月期は国内がけん引し増収増益

2025.02.28

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 清貧・ゆとり世代が消費を牽引!賞与の使い道は?

 

2025.02.28

消費からみた景気指標 24年12月は7項目が改善

2025.02.28

25年1月の「ファミリーレストラン売上高」は35ヶ月連続プラス

 

2025.02.28

25年1月の「ファーストフード売上高」は47ヶ月連続のプラスに

2025.02.27

トランプを支えるネット世論 - 正体は「ルサンチマン」

  

2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

2025.02.27

月例消費レポート 2025年2月号 消費は改善の動きが続いている - 物価や金利の上昇ペース次第で消費回復のブレーキとなるおそれも

2025.02.26

25年1月の「全国百貨店売上高」は3ヶ月連続のプラスに

  

週間アクセスランキング

1位 2025.03.04

関税政策に日本企業はどう対応すべきか

2位 2025.02.27

減税政策は人気とりのバラマキ政策か

3位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

4位 2025.03.10

値上げ安堵に潜む日本ブランドの危機

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area