半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2023年02月09日

消費者調査データ No.381
カップめん(2023年2月版)
抜群の強さ「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2021年の即席めん全体の市場は6,457億円だった(日本即席食品工業協会)。2020年度の巣ごもり特需の反動などで数量は伸び悩んだが、金額的には2.4%増で着地した。

 今回は、当社が任意に選んだカップめん22ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2022年1月版)の調査と同様に、「カップヌードル(日清食品)」が全項目で首位を獲得した。2位に対しては、認知、購入経験で20ポイント以上、3ヶ月以内購入では14ポイント、今後の意向で18ポイントの大差をつけており、今回も圧倒的な強さを見せつけた。

 「カップヌードル」を追うのは東洋水産の「赤いきつね/緑のたぬき」と日清食品の「日清のどん兵衛」だ。再購入意向以外の6項目では「赤いきつね/緑のたぬき」が2位、再購入意向では「日清のどん兵衛」が2位となった。「カップヌードル」とこの2ブランドが上位を独占する結果となった。

 再購入意向をみると、4位から8位までの間にPBが4ブランド入っている。コンビニ3社で扱うPBと西友の「みなさまのお墨付き」で、ボリュームは小さいながら堅実なファン層をつかんでいることが分かる。

 2022年6月、即席めん各社は約3年ぶりとなる値上げを実施。結果、即席麺総需要は6月7月とマイナスになったものの、8月から11月までプラスとなり、1~11月の累計では前年同期比2.2%増となった(日本即席食品工業協会)。相次ぐ食品値上げにより、カップめんに対して相対的に値ごろ感が感じられたことなどもプラス材料となった。カップめん市場では、旅行気分が手軽に味わえる「ご当地ラーメン」や、「完全メシ」などの健康志向商品に加え、お得感のあるPBや具を乗せずに低価格を実現した商品などが人気という。主要な原材料である小麦粉や油脂の価格高騰という逆風下で、メーカー各社はヒットにつながる新商品の開発やラインナップの多様化などにしのぎを削る。


注目ランキング
  • 3ヶ月以内購入
    1. カップヌードル(日清食品)         34.6%
    2. 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)     20.6%
    3. 日清のどん兵衛(日清食品)         18.3%
  • 再購入意向
    1. カップヌードル(日清食品)       71.0%
    2. 日清のどん兵衛(日清食品)       69.0%
    3. 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)   63.2%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示22ブランド

  • カップヌードル(日清食品)
  • カップヌードルミニ(日清食品)
  • カップヌードルビッグ(日清食品)
  • 出前一丁どんぶり(日清食品)
  • チキンラーメンどんぶり(日清食品)
  • 日清ラ王カップ(日清食品)
  • 日清麺職人(日清食品)
  • 麺NIPPON(日清食品)
  • マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
  • MARUCHANQTTA(マルちゃんクッタ)(東洋水産)
  • 麺づくり(東洋水産)
  • チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
  • サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
  • サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
  • セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
  • トップバリュのカップめん(イオン)
  • ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
  • ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
  • みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
  • コープヌードル(日本生協連)
  • 日清のどん兵衛(日清食品)
  • 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年1月13日(金)~1月16日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2024.10.10

24年8月は「完全失業率」は改善、「有効求人倍率」は悪化

2024.10.09

24年8月の「消費支出」は4ヶ月連続のマイナスに

2024.10.09

24年8月の「家計収入」は4ヶ月連続のプラス

2024.10.08

企業活動分析 味の素の24年3月期は販売単価の上昇や為替の影響で過去最高益を更新

2024.10.07

MNEXT 価値の根拠は何か―欲望を充当するもの(要約版)

2024.10.07

企業活動分析 株式会社ニトリHD24年3月期は決算期変更の影響もあり減収減益

2024.10.04

消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける

2024.10.03

24年9月の「乗用車販売台数」は2ヶ月ぶりのプラス

2024.10.02

24年8月の「新設住宅着工戸数」は4ヶ月連続のマイナス

2024.10.01

MNEXT 日本人消滅論の錯覚―世相批判の論理(2024年)

2024.09.30

企業活動分析 しまむらの24年2月期は全事業で既存店1店舗当たりの売上高が上昇し増収増益へ

2024.09.30

企業活動分析 ファーストリテイリング23年8月期は売上・営業利益ともに3期連続で過去最高を達成

2024.09.30

消費からみた景気指標 24年7月は7項目が改善

2024.09.30

24年8月の「ファーストフード売上高」は42ヶ月連続のプラスに

2024.09.30

24年8月の「ファミリーレストラン売上高」は30ヶ月連続プラス

2024.09.27

24年8月の「コンビニエンスストア売上高」は9ヶ月連続のプラスに

2024.09.27

24年8月の「全国百貨店売上高」は30ヶ月連続のプラス、高額品やインバウンドがけん引

2024.09.27

24年8月の「チェーンストア売上高」は既存店で再びプラスに

2024.09.26

24年7月の「旅行業者取扱高」は19年比で72%に

2024.09.26

24年7月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のプラス

2024.09.25

24年7月の「商業動態統計調査」は4ヶ月連続のプラス

2024.09.24

MNEXT 価値で捉え、群れ集団を狙えー2025年のマーケティング

2024.09.24

24年8月の「景気の先行き判断」は5ヶ月ぶりに50ポイント超え

2024.09.24

24年8月の「景気の現状判断」は6ヶ月連続で50ポイント割れに

2024.09.20

消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB

週間アクセスランキング

1位 2024.10.01

MNEXT 日本人消滅論の錯覚―世相批判の論理(2024年)

2位 2017.09.19

MNEXT 眼のつけどころ なぜ日本の若者はインスタに走り、世界の若者はタトゥーを入れるのか?

3位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

4位 2009.05.08

中国市場の現在 世界一は中国一になれるか?-ウォルマートの上海進出

5位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area