2021年の即席めん全体の市場は6,457億円だった(日本即席食品工業協会)。2020年度の巣ごもり特需の反動などで数量は伸び悩んだが、金額的には2.4%増で着地した。
今回は、当社が任意に選んだカップめん22ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って食べたことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って食べた(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)食べたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査でも、前回(2022年1月版)の調査と同様に、「カップヌードル(日清食品)」が全項目で首位を獲得した。2位に対しては、認知、購入経験で20ポイント以上、3ヶ月以内購入では14ポイント、今後の意向で18ポイントの大差をつけており、今回も圧倒的な強さを見せつけた。
「カップヌードル」を追うのは東洋水産の「赤いきつね/緑のたぬき」と日清食品の「日清のどん兵衛」だ。再購入意向以外の6項目では「赤いきつね/緑のたぬき」が2位、再購入意向では「日清のどん兵衛」が2位となった。「カップヌードル」とこの2ブランドが上位を独占する結果となった。
再購入意向をみると、4位から8位までの間にPBが4ブランド入っている。コンビニ3社で扱うPBと西友の「みなさまのお墨付き」で、ボリュームは小さいながら堅実なファン層をつかんでいることが分かる。
2022年6月、即席めん各社は約3年ぶりとなる値上げを実施。結果、即席麺総需要は6月7月とマイナスになったものの、8月から11月までプラスとなり、1~11月の累計では前年同期比2.2%増となった(日本即席食品工業協会)。相次ぐ食品値上げにより、カップめんに対して相対的に値ごろ感が感じられたことなどもプラス材料となった。カップめん市場では、旅行気分が手軽に味わえる「ご当地ラーメン」や、「完全メシ」などの健康志向商品に加え、お得感のあるPBや具を乗せずに低価格を実現した商品などが人気という。主要な原材料である小麦粉や油脂の価格高騰という逆風下で、メーカー各社はヒットにつながる新商品の開発やラインナップの多様化などにしのぎを削る。
- 注目ランキング
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- 3ヶ月以内購入
- カップヌードル(日清食品) 34.6%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 20.6%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 18.3%
- 再購入意向
- カップヌードル(日清食品) 71.0%
- 日清のどん兵衛(日清食品) 69.0%
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産) 63.2%
- 3ヶ月以内購入
詳細データのダウンロード
クロス集計表 サンプルイメージ調査概要
提示22ブランド
- カップヌードル(日清食品)
- カップヌードルミニ(日清食品)
- カップヌードルビッグ(日清食品)
- 出前一丁どんぶり(日清食品)
- チキンラーメンどんぶり(日清食品)
- 日清ラ王カップ(日清食品)
- 日清麺職人(日清食品)
- 麺NIPPON(日清食品)
- マルちゃん正麺カップ(東洋水産)
- MARUCHANQTTA(マルちゃんクッタ)(東洋水産)
- 麺づくり(東洋水産)
- チャルメラどんぶり/カップ(明星食品)
- サッポロ一番どんぶり(サンヨー食品)
- サッポロ一番カップスター(サンヨー食品)
- セブンプレミアムのカップめん(セブン&アイ)
- トップバリュのカップめん(イオン)
- ローソンセレクトのカップめん(ローソン)
- ファミリーマートコレクションのカップめん(ファミリーマート)
- みなさまのお墨付きのカップ麺(西友)
- コープヌードル(日本生協連)
- 日清のどん兵衛(日清食品)
- 赤いきつね/緑のたぬき(東洋水産)
調査設計
調査手法:インターネットリサーチ調査期間:2023年1月13日(金)~1月16日(月)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,031サンプル
サンプル構成(%)
参照コンテンツ
- 企画に使えるデータ・事実 成長市場を探せ カップめん(2020年版)
- 「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 広く浸透する食品PB、高まる品質評価(2022年)
- MNEXT 眼のつけどころ ブランドのロングセラー化の鍵は「うまいマンネリ」づくり―市場溶解期のブランド再構築(2017年)
- MNEXT 2023年の消費と戦略経営~マーケティングの6つの革新~(2022年)
- JMRからの提案 「消費社会白書2023」より 感情社会の生活イノベーション(2022年)
- JMRからの提案 感情社会の生活イノベーション エモーショナルブランディング(2022年)
- JMRからの提案 感情社会の生活イノベーション サクセスマーケティングの参考事例(2022年)
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