半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

(2014.08)
消費者調査 No.199 ヨーグルト(2014年8月版)
大手の基幹商品と機能性高い新商品の登場で
成長トレンドが続くヨーグルト
 詳細データ(単純集計表・クロス集計表)(ZIP形式・会員サービス)

 ヨーグルト市場は、健康志向の追い風を背景に、明治を筆頭に雪印メグミルク、森永乳業の大手3社を中心に、基幹商品と機能性の高い新商品という品揃えの拡充により、生産量、金額規模ともに拡大を続けている。

 今回は、当社が任意に選んだ32ブランドについて、「知っている(認知)」、「買ったことがある(購入経験)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事(をみたことがある)」「店頭(で見たことがある)」での接触状況、過去と3ヶ月以内における「買って食べたことがある」(購入経験)、さらに「今後(も)買いたいと思う」(今後購入意向)と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目についてインターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けします(※調査は2014年3月)。


 まず今回測定した7項目中、「認知」「3ヶ月内店頭接触」「3ヶ月内購入経験」「今後購入意向」の4項目で「明治ブルガリアヨーグルトLB81」(明治)がトップであった。この商品は1971年に発売された日本で最も伝統のある正統派プレーンヨーグルトであり、「広告・記事接触」(3位)、「購入経験」(3位)、「再購入意向」(2位)とすべての項目でトップ3に入っている。

 個別項目をみると、「認知」では、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」69%、「ダノンBIO」(ダノン)68%、「ナチュレ恵megumi」(雪印メグミルク)66%、「森永アロエヨーグルト」(森永乳業)65%の上位4位までが6割を超えている。国内大手3社に加えてダノンを含んだこの4商品は各社の基幹商品であり、「3ヶ月内店頭接触」「購入経験」「今後購入意向」でもトップ4を占めている。

 「3ヶ月内広告・記事接触」では、「ダノンBIO」が17%だが、「明治ヨーグルトR-1」(明治)16%、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」16%、「明治プロビオヨーグルトLG21」(明治)12%と2-4位は明治の商品が占めている。

 「3ヶ月内店頭接触」では、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」46%、「ナチュレ恵megumi」46%、「森永アロエヨーグルト」46%、「ダノンBIO」45%が4割を超えた。

 「購入経験」では、「ナチュレ恵megumi」38%、「森永アロエヨーグルト」38%、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」38%の3商品が拮抗しており、「ダノンBIO」33%が続いている。

 「3ヶ月内購入経験」は、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」21%、「ナチュレ恵megumi」21%、「明治ヨーグルトR-1」15%がトップ3である。

 「今後購入意向」は、「明治ブルガリアヨーグルトLB81」30%、「ナチュレ恵megumi」26%、「森永アロエヨーグルト」25%である。

 最後に「再購入意向」をみると、トップが「森永ラクトフェリンヨーグルト」(森永乳業)77%、2位「明治ブルガリアヨーグルトLB81」73%、3位「明治ヨーグルトR-1」73%となっている。「森永ラクトフェリンヨーグルト」は、購入経験は3.8%で20位だが、ラクトフェリンが強力な抗菌活性を持つことが知られていて、母乳の中でも、とりわけ出産後数日間に分泌される初乳に多く含まれていることから、乳幼児のいる家庭や健康感度が高い層に支持されている。「明治ヨーグルトR-1」は免疫力が高まり風邪をひきにくくなること、インフルエンザウイルスに対して感染防御効果をもつことが報告されており、2009年の発売ながら冬のシーズンを中心に需要が高まるなど、一気に浸透度が高まった。


 ヨーグルト市場はこれまで、健康ブームで新機能製品が登場して伸びた後、数年の横ばいを経て、また別の新機能製品が登場して伸びるという歴史で成長トレンドが続いている。その典型が「ラクトフェリン」や「R-1」である。少子高齢化や単身世帯化などにより胃袋市場が縮小トレンドにある中でも、高まる健康志向がヨーグルトの追い風になっている。基幹ブランドを維持しながら、差別性の高い機能性商品でどこまで現在の成長トレンドを持続させることができるのか注目される。

 本コンテンツのグラフは無料会員サービス、詳細データは有料会員サービスでのご提供となっております。
 以降の閲覧には会員サービスへのご登録が必要です。

会員サービスのご案内についてはこちらをご覧ください。
会員の方は、下記をクリックしてグラフ・詳細データをご利用ください。








【提示32ブランド】
  • 明治ブルガリアヨーグルトLB81
  • 明治ブルガリアヨーグルト脂肪0
  • 明治プロビオヨーグルトLG21
  • 明治ヨーグルトR-1
  • ナチュレ恵megumi
  • 恵megumiガセリ菌SP株ヨーグルト
  • 牧場の朝ヨーグルト
  • 森永ビヒダスBB536プレーンヨーグルト
  • 森永ビヒダスプレーンヨーグルト脂肪0
  • 森永アロエヨーグルト
  • 森永ラクトフェリンヨーグルト
  • 濃密ギリシャヨーグルトパルテノ
  • ダノンBIO
  • ダノンDENSIA
  • ダノンヨーグルト
  • チチヤスプレーンヨーグルト
  • 朝のYooフェカリス菌ヨーグルト
  • 小岩井まきばヨーグルト
  • 小岩井生乳100%ヨーグルト
  • 小岩井クリームヨーグルトクレマ
  • 小岩井プレミアムクリームヨーグルトグルメファン
  • タカナシLGGプレーンヨーグルト
  • タカナシヨーグルトおなかへGG!
  • タカナシヨーグルトWの乳酸菌
  • スゴイダイズヨーグルトタイプ
  • 生協プレーンヨーグルトビフィズス
  • フジッコカスピ海ヨーグルト
  • おなかにおいしいヨーグルト
  • 増加型ビフィズス菌LKM512ヨーグルト
  • イオントップバリュヨーグルト
  • セブンプレミアムヨーグルト
  • 西友グレートバリュープロバイオティクスヨーグルト

【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:調査期間:2014年3月18日~23日
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,038サンプル
サンプル構成(%)




お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.04.12

成長市場を探せ ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)

2024.04.11

24年1月の「現金給与総額」は25ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2024.04.10

マーケティング用語集 イールドカーブ

2024.04.09

24年2月は「完全失業率」、「有効求人倍率」とも悪化

2024.04.08

企業活動分析 任天堂の23年3月期は主にハードウエアの売上減が響き減収減益

2024.04.05

消費者調査データ ノンアルコール飲料(2024年4月版) 首位は「ドライゼロ」、追う「オールフリー」「のんある気分」

2024.04.04

企業活動分析 NTTの23年3月期はITサービス拡大で増収増益、過去最高更新

2024.04.03

24年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続の2桁マイナス

2024.04.02

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子

2024.04.01

24年2月の「新設住宅着工戸数」は9ヶ月連続マイナスに

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

週間アクセスランキング

1位 2024.04.02

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 20代男性の内食志向にマッチして伸びる冷凍餃子

2位 2023.04.05

日本人の7割はチーズ好き ぜいたくニーズに支えられ伸長

3位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

4位 2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

5位 2024.04.03

24年3月の「乗用車販売台数」は3ヶ月連続の2桁マイナス

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area