
インバウンドで潤う宿泊業の売上高が、3年連続で過去最高を更新し続けている(総務省統計局「サービス産業動態統計調査」)。

宿泊業の売上高は、2020年、21年と2年連続でコロナ前の19年比半減という大きな打撃を受けたものの、22年には大幅な回復に転じ、コロナが5類移行した23年には、前年比133.1%と大幅な伸びで、コロナ前の水準を超えて過去最高を更新した。翌24年、25年もそれぞれ同5%超と順調に拡大している。
この成長を支えている柱のひとつがインバウンドだ。円安で割安感が増したことなどから、訪日外国人旅行者数は、25年には同115.8%、初めて4,000万人を超えた。それに伴い大都市や観光地のホテルを中心に宿泊者数が拡大した。また、同じく円安を背景に、国内でも海外旅行から国内旅行に切り替える動きがみられ、国内の売上拡大に寄与している。需要の拡大に加え、慢性的な人手不足や光熱費の上昇などで宿泊費も高騰、こちらも売上高を押し上げる要因となっている。
足元では、中国人観光客の減少や国際情勢の悪化による航空運賃の上昇など不安要因はあるものの、アジア太平洋地域からの旅行客増は見込まれており、堅調な成長が期待されている。
シリーズ 成長市場を探せ
- コロナ禍からの回復続く居酒屋業態 けん引車はネオ居酒屋か(2026年)
- 8年連続プラスのスナック菓子、インバウンドも貢献(2026年)
- コロナ禍からのV字回復、プチ贅沢需要で伸びる洋生菓子(2025年)
おすすめ新着記事

消費者調査データ 「ビオレUV」独走、全項目で首位。「アネッサ」「ニベアUV」に差をつける
日焼け止めブランドの調査結果を見ると、「ビオレUV」が三ヶ月内購入や購入意向などで2位以下の倍以上のスコアでトップを独走。「ニベアUV」や「キュレルUV」などその他の花王のブランドも上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 冷凍野菜は「手抜き」じゃない 食意識の高い人ほど選ぶ、新しい食卓の定番
拡大を続ける冷凍食品市場。冷凍野菜はどのような層が牽引しているのかを探ってみると、既婚子育て層や管理職で購入率が特に高く、全体を大きく上回ってた。購入頻度の増加率をみると、階層意識が中の上以上で突出して高く、経済的に余裕のある層が積極的に取り入れている様子がうかがえる。

消費者調査データ 冷菓 王者不在の冷菓市場。「ハーゲン」「エッセル」「チョコモナカ」の激戦
6年連続で過去最高を記録した冷菓市場。調査結果を見るとハーゲンダッツ、エッセルスーパーカップ、チョコモナカジャンボなどが項目ごとに小差で首位を争う混戦模様となっている。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)