
欧米に比べ小さな規模にとどまっていた国内のフレグランス市場が、コロナ禍を境に急速に拡大している。

2022年の「香水・オーデコロン」の販売金額は、前年比138.3%、23年も138.4%と2年連続で3割を超える高い伸びを示した(通商産業省「生産動態統計調査」、2023年は各月の速報値足し上げ)。コロナ前の2019年と比較すると、1.8倍の規模となった。
拡大のきっかけとなったのは、コロナ下での「癒し」ニーズとみられる。マスク生活下でメイクアップに代わり、自己表現のためのアイテムとなり、コロナ禍が去ったあとも人気が続いている。また、高付加価値化も市場拡大に拍車をかけている。2023年の数量ベースは前年比106%程度とみられ(同調査)、高額品の販売が増えていることがうかがえる。
香水ガチャやサブスクなど、トライアルを促す方策も豊富化され、大手百貨店が主催するフレグランスのフェア「サロン ド パルファン」も盛況だ。新しい香りの習慣が根付きつつある証左だろう。
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