
欧米に比べ小さな規模にとどまっていた国内のフレグランス市場が、コロナ禍を境に急速に拡大している。

2022年の「香水・オーデコロン」の販売金額は、前年比138.3%、23年も138.4%と2年連続で3割を超える高い伸びを示した(通商産業省「生産動態統計調査」、2023年は各月の速報値足し上げ)。コロナ前の2019年と比較すると、1.8倍の規模となった。
拡大のきっかけとなったのは、コロナ下での「癒し」ニーズとみられる。マスク生活下でメイクアップに代わり、自己表現のためのアイテムとなり、コロナ禍が去ったあとも人気が続いている。また、高付加価値化も市場拡大に拍車をかけている。2023年の数量ベースは前年比106%程度とみられ(同調査)、高額品の販売が増えていることがうかがえる。
香水ガチャやサブスクなど、トライアルを促す方策も豊富化され、大手百貨店が主催するフレグランスのフェア「サロン ド パルファン」も盛況だ。新しい香りの習慣が根付きつつある証左だろう。
シリーズ 成長市場を探せ
- クラフトジンがけん引 国産ジン、5年で3.9倍に(2024年)
- ビスケット市場、4年連続プラスで初の4,000億超えに(2024年)(2024年)
- 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年))
おすすめ新着記事

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」、追う「ガーナ」、再購入意向上位にはプレミアムチョコレートも
カカオショックのなか、最需要期を迎えたチョコレート市場。調査結果では明治チョコレートが首位で、「失敗しない」安心感のあるロングセラーがそれに続く。再購入意向首位にはリンツで、プチ贅沢需要もうかがえる。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 主食・米の値上げを8割が実感 価格と品質の間で揺れる食卓
日本人の主食である米は、値上げが続くなか、食頻度の減少が増加を上回る一方、品質を重視する層もみられ、消費者の中で「こだわり」と「節約」が並存していることがわかる。

成長市場を探せ 8年連続プラスのスナック菓子、インバウンドも貢献
スナック菓子市場の拡大が止まらない。小売り金額は8年連続プラス、2023年は2桁、24年も2桁に迫る成長で、6,000億円も射程圏内だ。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)