
国産ウォッカ市場が急拡大している。2015年頃から低迷期を脱し、緩やかなアップトレンドに転じたウォッカ市場は、コロナ禍で落ち込みはしたものの、22年には再び拡大基調を取り戻し、25年には過去最高を更新した(日本洋酒酒造組合「洋酒移出数量調査票」)。

ウォッカの移出(出荷)数量は、22年から4年連続で2桁成長、25年の移出数量は前年比113.7%となる22,332㎘で、1998年以降の最高を記録した。背景にあるのは、カクテル文化の浸透や、家飲みの定着などで、成長をけん引しているのはクラフトウォッカだ。2019年発売のサントリーの「HAKU<白>」をはじめとして、国産米や酒米、米麹などを原材料に、竹炭などで濾過したものや、敢えて濾過工程を抑えてモルトの風味を生かしたものなどが製造されており、大手メーカー以外にも、各地の酒蔵も日本酒の醸造技術を活用し、個性豊かな商品を送り出している。国内のみならず海外でも高評価を得ている日本のクラフトウォッカは、シュリンクするアルコール市場のなかで、今後も成長が期待できるジャンルとみなされている。
シリーズ 成長市場を探せ
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