炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した (全国清涼飲料連合会「清涼飲料統計」)。
2023年の炭酸飲料の販売金額は、前年比102.9%となる7,953億円となり、過去最高を更新した。伸びているのは、コーラやサイダー、無果汁加糖炭酸飲料などを含む「一般炭酸飲料」カテゴリーだ。数量ベースで同107.4%、金額ベースで同109.9%となっている。伸びている理由は、炭酸の刺激によるリフレッシュニーズや、小腹満たしのニーズとみられている。メーカー各社は、強炭酸の刺激と冷涼感を味わえる商品や、飲むと液体からゼリーに変わって満腹感を味わえる商品など次々と新しい切り口の商品を発売している。価格改定も進んでいるが、高付加価値商品や、ファンの多いロングセラーなどを中心に値上げを乗り切り、堅調な動きが続いている。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事
成長市場を探せ コロナ特需の反動乗り越え成長するパスタソース(2024年)
コロナ特需から3年連続で縮小するレトルト市場にあって、パスタソースは2年連続の成長となった。「あえる・かける」だけで一品となるレトルトパスタソースの簡便性は、時短ニーズにマッチするものとして成長が期待されている。
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。