
ゼリー飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年の三分の二ほどまで落ち込んだものの、翌21年は早くもプラスとなり回復の動きをみせ、3年連続でプラスとなった(全国清涼飲料連合会「清涼飲料統計」)。

2023年のゼリー飲料の生産数量は、12,500㎘で前年比110.6%と2桁のプラスとなった。ゼリー飲料はもともと、時間がないときの食事代わりやスポーツ時の栄養補給などのシーンで飲まれてきたが、コロナ禍による外出制限などで打撃を受けた。しかし、コロナ禍での病中病後の栄養補給やコロナワクチンの副反応対策など新たな需要を獲得、さらにはコロナ明けで増えた外出機会に伴い、外出時の水分・栄養補給などで、手軽さやタイムパフォーマンスに優れるゼリー飲料が選ばれているとみられる。
これまで市場をリードしてきた製菓会社や製薬会社に加え、食品や飲料メーカー、流通PBなどが参入、売り場は活況を呈している。2023年の生産数量は、コロナ前にはまだ及ばないものの、足元でも堅調な動きが伝えられており、今後の成長が期待される市場のひとつである。
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。
無料の会員登録をするだけで、
最新の戦略ケースや豊富で鮮度あるコンテンツを見ることができます。