ユニ・チャームの2023年12月期の連結決算は、売上高9,418億円(前年同期比4.9%増)、コア営業利益1,280億円(同7.0%増)と増収増益となった。売上高は7年連続で過去最高を更新、コア営業利益も継続した価値転嫁実践により原材料関連等のコスト上昇を吸収し、過去最高を更新した。セグメント別では、パーソナルケアは増収(同3.8%増)増益(同3.6%増)となり、マスク業績減退や中国業績低下などにもかかわらず、日本を中心とした好調な事業が業績を牽引し増収増益を達成した。ペットケアは、日本が価値転嫁の浸透効果持続で増収(同11.3%増)増益(同25.8%増)を牽引した。海外については、アジアが中国とタイを除くその他の主要国で増収増益により業績向上、その他地域は中東の改善とブラジル高成長による黒字定着、北米の価値転嫁効果が業績を牽引し、海外業績は5.0%増収となった。コア営業利益は数年にわたって継続している中国のベビーケアの減益が続いているが、その他地域の37.4%増に支えられ、1.7%の増益となった。2024年からは2030年のありたい姿として「共生社会」(全ての人が自立し、互いに助け合うことで、自分らしく暮らし続けられる社会。)を掲げ、その実現に向けて、第12次中期経営計画(2024年~2026年)をスタート。「女性を基点に"発想"し、フォーカスすることで、すべての人の Life Time Value のPossibilities を顕在化させ、2030年までに世界一!を実現」を目指すProject-L(女性を起点に"発想"し、フォーカスすることで、すべての人のLifeTimeValueのPossibilitiesを顕在化させ、2030年までに世界一!を実現 )を掲げる。2026年までに第12期中期経営計画の目標である売上高11,500億円、コア営業利益率15.8%達成を目指す。
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