富士フイルムホールディングス株式会社の2024年3月期連結決算は、売上高が2兆9,609億円(前年同期比3.6%増)、営業利益は2,767億円(同1.3%増)と増収増益、過去最高を更新した。ヘルスケア部門は、メディカルシステムとバイオCDMOにおいて増収したものの、医薬品で前年度に計上した一時収益の反動等により、売上高9,751億円(同5.0%増)、営業利益は974億円(同5.2%減)となった。イメージング部門は、INSTAXやデジタルカメラの販売が好調に推移し、売上高4,712億円(同14.2%増)、営業利益は1,019億円(同39.9%増)と大幅な増収増益となった。ビジネスイノベーション部門は、オフィスソリューションで欧米向け輸出の減少等が影響し、売上高8,325億円(同1.7%減)、営業利益708億円(同1.8%増)。マテリアルズ部門は売上高6,913億円(同1.2%増)、営業利益は、M&A関連他の一時的費用増加等により、429億円(同34.5%減)となった。2021年4月に発表した中期経営計画「VISION2023」では、事業活動を通じて「新たな価値」を創出することで、社会課題の解決に取り組み、売上高・営業利益目標を1年前倒しで達成。2024年4月には、新たな中期経営計画「VISION2030」を発表した。 「VISION2030」では、収益性と資本効率を重視した経営によりグループの価値を高め、世界TOP Tierの事業の集合体と して、世界をひとつずつ変え、様々なステークホルダーの価値(笑顔)を生み出すことで、さらなる強靭な事業基盤の構築を目指す。
企業活動分析/戦略分析シートのご利用には有料の会員登録が必要です。
本コンテンツでは、企業の戦略や活動を当社独自のフレームに沿って時系列で整理しています。
各企業の決算情報やニュースリリースをチェックする手間をかけることなく、戦略や事業環境を素早く把握できます。競合比較や業界分析などに幅広くご活用ください。
現在、企業活動分析/戦略分析シートのサンプルを無料公開しています。無料会員への登録でダウンロードできますので、ぜひお試しください。
企業活動分析レポートのダウンロード
- バックナンバー

企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 急成長する富士フイルムの化粧品「アスタリフト」 (2013年)
- 戦略ケース フロッピーディスクの新しい販売チャネルの開拓(1993年)
- MNEXT 凍結した消費マインドを溶解させるマーケティング―解除後の消費増加シナリオ(2021年)
- MNEXT 静かに激変する「当たり前の日常」と解凍消費(2021年)
- MNEXT 眼のつけどころ 市場脱皮期の富裕層開拓マーケティング―価格差別化戦略(2021年)
- オリジナルレポート コロナ下とコロナ後の消費の展望(2021年)
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ カップめん(2025年4月版)別次元の強さ「カップヌードル」、2位争いは和風麺
調査結果をみると、「カップヌードル」が、ほぼ全員に認知があり、4分の3に購入経験があり、半数弱が3ヶ月以内に購入、と圧倒的な強さをみせるなど、ロングセラーブランドへの上位集中が鮮明な結果となった。背景には、昨今の値上げ続きで強まる消費者の節約志向があると考えられる。「失敗したくない」という意識が安心感のあるブランドに向かっているのだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター チョコレートの今後購入意向は80%以上! 意外にも男性20~30代と管理職が市場を牽引
チョコレート商品の値上げが続くなか、成分や機能を訴求したチョコレートが伸びている。今回はどのような人がどんな理由でチョコレートを食べているのか調査した。

成長市場を探せ キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。 キャッシュレス市場の雄、クレジットカードは3年連続過去最高更新(2025年)
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード決済は、2024年、3年連続の2桁成長で過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。



