消費社会白書2015
クラス消費時代のビルトアップアプローチ
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序章 ゆらぐ消費のゆくえ
消費税増税後の反動減からの回復ペースが鈍く、消費回復の様相は費目別に異なり、まだら模様となっている。収入と資産階層の高い層では回復傾向が、低い層では抑制傾向が強まり、消費は両者の力関係によって揺らいでいる。足許で低迷が続く消費の現状と今後を概観する。(公開中)
第1章 価値観の生活保守化と社会関係の再構築
生活者の景気と雇用環境の見方が改善した。その結果「不安感」が低下し、生活保守化傾向が強まっている。 同時に血縁・地縁などの人間関係が希薄化して、人々の相互扶助の関係が新しいネットワークによって形成されようとしている。 (公開中)
第2章 消費の階層化と新しい消費リーダー
支出意欲は底堅さを保っているが、今後の消費税率アップを含め、ダウンサイドリスクが無視できない。 中長期的には階層格差拡大の影響を受け、短期的には物価上昇のインパクトにより明暗が分かれる。消費の今後を展望し、牽引役となる消費リーダーに光を当てる。 (公開中)
第3章 進む消費のステージアップ
「堅実消費」の空気が退潮し、階層格差の進展を背景に、 「まなざし消費」を始めとする消費に前向きな意識が台頭しつつある。 10の消費リーダーを筆頭に、高い購買力を持つ層が牽引してすすむステージアップする消費を俯瞰する。(公開中)
第4章 商品選択の二元化へのアプローチ
商品選択にあたり、その基準は二元化が進んでいる。 ビール、化粧水の2つのカテゴリーを例に、 その実態を明らかにした。 「ヘッド」に集中すべきカテゴリー、「ロングテール」に 対応すべきカテゴリーの見極めが求められている。(公開中)
第5章 プレミアム価値づくりのチャンス
プレミアム商品のチャンスが拡がっている。 アイスクリーム、食パン、ビールの3カテゴリーにおいて、プレミアムブランドによる市場拡大余地は大きいことがわかった。潜在需要を顕在化させる鍵は、プレミアム価値を理解する層にターゲティングし、「高品質」と「高価格」の間の相互作用を醸成することだ。 (無料公開中)
第6章 多重ネットワークの説得アプローチ
口コミは引き続き、購買に強い影響力をもっている。 血縁、地縁、社縁といった従来型のネットワークや新しいネットワークにおいて、商品サービスの話題の発生率や購買への影響を明らかにし、人々のネットワークを通じた商品サービス情報の拡がりを探る。(公開中)
第7章 ユビキタスチャネルへの対応
ネットの介入、消費の階層化によって、購買チャネルの 使い分けと購買プロセスの多様化が進んでいる。 大都市居住、高収入層に多いマルチチャネル型が多様なチャネルを使い分けている。 (公開中)