消費社会白書2009 | ||||
「新しい消費の現実 求められる信頼価値」 | ||||
不況をチャンスに変えるマーケティング
続く混迷、その中でも業績を伸ばす企業が存在する。
消費者はより厳しい基準で企業を選択し始めているが、企業にとっては競争地位を改善する最大の機会であると捉えることができる。
消費社会白書2009は、不況を乗り切る戦略を導くための新しい消費の現実を明かにした。続く混迷、その中でも業績を伸ばす企業が存在する。消費者はより厳しい基準で企業を選択し始めているが、企業にとっては競争地位を改善する最大の機会であると捉えることができる。消費社会白書2009は、不況を乗り切る戦略を導くための新しい消費の現実を明らかにした。 | ||||
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はじめに | ||||
消費の新しい現実をチャンスに上がる物価、増えない収入。リアルな生活意識が消費の勢いをスローダウンさせています。これに、アメリカに端を発する金融恐慌が個人金融資産を直撃し、節約意識に拍車をかけています。このような消費抑制の傾向は、経済要因だけでなく、世代交代と時代の変化によってもたらされています。 バブル崩壊を10代で体験した「バブル後世代」が、最も消費が旺盛な結婚や出産などのライフステージに入ってきているにもかかわらず「モノ消費」を好みません。 外食はしないで自炊、外食ならクーポンを使い、お買い物はポイントで、回避を払うスポーツクラブより無料のランニング、高いガソリン代を払って環境を汚染する車を持つなどあり得なく、DS画面に慣れているから狭い家に大型液晶テレビを置く意味がわからない、疲れる海外旅行よりも国内温泉でのんびりしたい、兎に角、上の世代の消費への「ハイテンション」にはついていけない人たちが三十路の峠にやってきました。中高生時代は、バブル崩壊で家庭崩壊、ゆとり教育なのにいじめが蔓延して事故崩壊、就職氷河期で会社訪問は数知れず、周りは契約社員、フリーターで溢れ、家庭、学校、友達、社会からも必要とされていると感じたことがない自称「受難」の世代です。消費に喜びを感じられません。 マネーや経済はますますグローバル化していますが、リスクを恐れて生活者の価値意識は、安心や信頼を求めて、他人より身内、外国よりも「空気の読める」日本へと内閉化、鎖国化しています。 このようななかで、新しいチャンスも生まれています。
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