半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

消費経済レビュー Vol.11
購買行動にみる商品選択の不確実性

 本研究のねらいは、消費者の商品選択において状況依存的行動を起こす非言語的要因を、視線分析を取り入れて明らかにすることにある。

 先行研究をふまえ、以下のような実験仮説を設定した。
  • デコイ(おとり)の存在は、ターゲット商品への注視時間を長くする。
 今回の実験では、インターネットショップの画面を想定した仮想的な購買行動場面を構築し、商品選択タスクを課された被験者の視線の動きを眼球運動測定装置によって記録した。

 実験結果で確認できた事実は、以下の三つであった。
  • デコイなしの統制条件と比べて、デコイありの実験条件では「魅力効果(Huber, Payne, & Puto, 1983)」が確認された。
  • 統制条件と比べて、実験条件では商品選択までの総注視時間が35%短くなった。
  • 統制条件と比べて、実験条件では提示商品別の注視時間の内訳が変化し、実験条件下のほうが高価格帯商品の注視時間比率が高くなった。
 この実験結果の解釈にあたり、あらためて「注視」とは、人の認知行動の何をあらわすものなのかに立ち戻り、次の三つの切り口から考察を行った。
  • 「注視=弁別」仮説:対象に関する情報を見極めているほど、対象を長時間見る
  • 「注視=好意」仮説:対象に好意を形成しているほど、対象を長時間見る
  • 「注視≠弁別・好意」仮説:注視と弁別や好意は無関係
 今回の実験結果の範囲内では、「注視=弁別」仮説が支持されるといえ、人の注視は情報の見極めをあらわしていると推察できた。
(2009.04)


消費経済レビューの本文をご覧になるには、プレミアム会員にご入会下さい。
消費経済レビューは、プレミアム会員限定コンテンツとなっています。
プレミアム会員は、当社メンバーシップサービスの全てのコンテンツに加えて、
「情報家電産業のリバイバル戦略 -エンド価値志向の多層化戦略-」ほか、
当社のオリジナル研究レポートのご利用が可能なプレミアムサービスです。
この機会に是非プレミアム会員へのご入会をご検討ください。

新着記事

2026.03.27

消費者調査データ サブスクリプションサービス(2026年3月版) 首位「Amazonプライム・ビデオ」、再利用意向トップは「Spotify」

2026.03.26

26年1月の「広告売上高」は、3ヶ月連続のプラス

2026.03.26

26年1月の「商業動態統計調査」は2ヶ月連続のプラスに

2026.03.25

26年2月の「景気の現状判断」は23ヶ月連続で50ポイント割れに

2026.03.25

26年2月の「景気の先行き判断」は50ポイントに

2026.03.24

26年1月の「旅行業者取扱高」は前年比10ヶ月連続プラスに

2026.03.23

企業活動分析 マツダの25年3月期は、販売台数増加により増収も競争激化で減益に

2026.03.19

業界分析 食品産業の高収益化は小売パワーに勝てるブランド力づくりがポイント

2026.03.18

26年1月の「消費支出」は2ヶ月連続のマイナスに

2026.03.18

26年1月は「家計収入」、「可処分所得」ともプラスに

2026.03.17

26年1月の「現金給与総額」は49ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2026.03.16

企業活動分析 SUBARUの25年3月期は販売台数減少などにより減収減益に

2026.03.13

MNEXT 2026年を読む - 価値社会への転換の鍵を握る消費減税

週間アクセスランキング

1位 2026.03.13

MNEXT 2026年を読む - 価値社会への転換の鍵を握る消費減税

2位 2026.03.19

業界分析 食品産業の高収益化は小売パワーに勝てるブランド力づくりがポイント

3位 2025.10.01

消費社会白書2026 - 欲望の拡張と価値マーケティングの新時代

4位 2022.10.13

MNEXT アフターコロナの本格マーケティング 2023年の消費を捉える10のポイント

5位 2024.09.06

消費者調査データ 茶飲料(2024年9月版) 抜群の強さ「お~いお茶」、大手3ブランドが熾烈な2位争い

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area