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消費経済レビュー Vol.24(2014年7月号)
New! 2014.07.31
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2014年7月 | ◆ 圧縮ファイル (zip形式 16.1MB) ◆ 一括表示 (PDF 18.8MB) |
消費支出と商業販売はともに、増税前の駆け込み需要と増税後の反動減の影響を被ってはいますが、直近での反動減の大きさはいずれも、駆け込みの大きさに比べ軽微なものにとどまっています。雇用環境と収入環境は増税後も、堅調に推移しております。消費マインドにもようやく、下げ止まりの動きがみられます。消費にとって追い風となる材料が、徐々に出そろいつつあるようです。 公表されている経済指標を見ると、個人消費、設備投資、輸出という需要の三本柱は堅調な推移をみせており、増税後も景気は底堅さを保っています。在庫循環は生産拡大による再成長の局面が着実に進展しており、景気の再復調とともに生産拡大・在庫積み増しの動きが更に進むと期待されます。 今後の日本経済の見通しとして、2014年度は、消費の不振は続くが外需と投資の堅調な推移に支えられて景気の回復は続くとの見方が最有力ですが、2015年度は、消費は立ち直るものの外需と投資は低迷・不振に転じ、景気回復の動きは鈍化するとの見方が最有力です。消費税増税後の反動減の影響が軽微なもので済み、雇用環境と収入環境の改善がこのまま続いていけば、消費税増税による需要下押し圧力を乗り越えて消費が本格回復していくというシナリオも、十分現実味のあるものとなってくるでしょう。 今号の概要は以下のとおりです。 「Economic Outlook for Japan-増税後の反動減を乗り越える消費」では、前号が発刊された2014年3月以降の経済情勢を整理し、消費税増税後の反動減を乗り越え再復調への歩みを進める日本の景気と消費の現状と今後を概観します。 「消費税増税を節目とした支出意欲の高まり」では、消費税増税前の駆け込み需要の盛り上がりとその後の反動減の影響を評価するとともに、消費税増税の逆風にもかかわらず支出意欲が堅調さを保っている原因として、消費をとりまく要因構造の変化(レジームスイッチ)に着目し、その背後にあるメカニズムを検討します。 「購買行動のリアルとネットとの融合」では、ネットの影響によって購買行動プロセスに生じつつある変化を概観した上で、リアルとネットの融合がもたらす、購買行動プロセスの進化の方向を示します。 2014年盛夏、日本経済の底流で生起しつつある変化の予兆を捉えて、一歩先を見据えた戦略的判断と行動の一助となることを企図して、「消費経済レビュー」第24号を実務家のみなさまにお届けいたします。 |
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●構成●
Economic Outlook for Japan -増税後の反動減を乗り越える消費 消費税増税を節目とした支出意欲の高まり 購買行動のリアルとネットとの融合 |