ワコールホールディングスの2017年3月期の連結決算は、売上高1,959億円(前年同期比3.5%減)、営業利益111億円(同20.2%減)となった。新たな3ヵ年中期経営計画(2017~2019年3月期)の初年度として、国内における卸事業の生産性向上と小売事業の収益性向上、海外における事業基盤の整備と強化を中心に取り組んだ。具体的には、国内事業では、新機能商品の開発や直営店でのキャンペーン商品の共通化を進め、海外事業では高級品としてのブランド価値向上、EC事業への対応力強化等に努めた。その結果、売上高に関しては、国内事業では店頭売上が堅調に推移したものの、得意先の在庫抑制により前期を下回った。海外事業は、ヨーロッパでは現地通貨ベースではポンド安による嵩上げ効果もあり前期を上回ったが、米国と中国では前期並みに推移し全体としては邦貨換算ベースでは円高の影響により前期を下回る結果となった。営業利益については、国内事業の販売管理費増加やフランス子会社の清算手続関連費用の計上により前期を大きく下回ったものの、計画していた数値は上回った。2018年3月期は、中期経営計画の2年目として、引き続き事業構造の整備と強化を進めていく。次期の見通しは、売上高2,000億円、営業利益115億円を見込んでいる。
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