ニトリホールディングスの2020年2月期連結決算は、売上高6,423億円(前期比5.6%増)、営業利益1,075億円(同6.6%増)、経常利益1,095億円(同6.3%増)、当期純利益714憶円(同6.3%増)となり、33期連続の増収増益を記録した。家具・インテリア業界においては、業態を越えた販売競争の激化及び人件費の高騰、物流コストの上昇等、依然として厳 しい経営環境が続いているが、Nクール、Nウォームシリーズの寝具・寝装品やキッチン用品、洗濯機、冷蔵庫等の生活家電、ソファ、自社開発のマットレス等のベッドルーム家具の売上が好調に推移。発送配達費等の物流経費の増加や既存店改装による費用の増加があったものの、為替予約や原価低減策により売上総利益が改善したことが増収増益の要因としてあげられる。新型コロナ感染拡大下の2020年度第1四半期の業績は、巣ごもり需要の高まりを受け、収納整理用品やキッチン・ダイニング用品、ホームオフィス家具の売上が大きく伸び、臨時休業・時短営業のマイナスを通販事業がカバー、前年同期比プラスを達成した。今後も中長期ビジョン「2022年1千店舗、2032年3千店舗」の達成ならびにグローバルチェーンの確立に向け、"製造物流IT小売業"の強みを進化させ、 コーディネート提案、O2Oの推進等、より一層お客様の立場にたった商品・店・サービスを提供していく。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 成長するコーヒー市場 6つの形態が店頭に共存するワケとは?
コーヒーの国内消費量は、2022年に4年ぶりの増加に転じた。最近では大手コンビニエンスストアがコーヒーのサブスクサービスを実験的に導入する動きがみられる。今回はコンビニを中心にコーヒーがどのように買われているのか調査をおこなった。

消費者調査データ No.397 シャンプー(2023年12月版) 「パンテーン」と「ラックス」、僅差の競り合い
コロナ禍によるインバウンド需要喪失からゆっくり立ち直りつつあるシャンプー市場。調査結果は「パンテーン」が複数項目で首位を獲得したが、2位の「ラックス」との差はごくわずかで競り合いが続いている。国内メーカーでは、独立系の専業メーカーが独自のコンセプトで高いリピート意向を獲得している。

成長市場を探せ 「巣ごもり」後も割安感で堅調な家庭用冷凍食品(2023年)
2022年の家庭用冷凍食品の生産量は、前年比100.8%となる80万5,000トンで、8年連続拡大、過去最高を更新。22年からの食品全般の値上げのなかで、簡便化志向や節約志向から利用が継続されているとみられている。



