インターネット上のファッションショッピングサイト「ZOZOTOWN」を展開するZOZOの2017年度3月期連結決算は、売上高は984億円(前年度比28.8%増)、営業利益は327億円(同24.3%増)と、増収増益となった。当年度はCRMシステムを活用し、ユーザーに対する積極的なコミュニケーションや、後払い決済サービス「ツケ払い」サービスの開始など、決済手段の拡充にも取り組んだ。また二次流通事業を展開するZOZOUSEDの伸長などもこの業績に寄与している。EC業界の拡大に伴い、今後も業績は伸びることが期待されるが、ZOZOTOWN事業への極端な依存には懸念が残る(2017年度売上高構成比は91.7%)。主力事業の更なる深耕とともに、BtoB事業の拡大、そして2015年から開始した有料会員サービスの会員数の増加などが求められる。
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。
成長市場を探せ V字回復で2年連続過去最高更新の炭酸飲料(2024年)
炭酸飲料が伸びている。2020年はコロナ禍で前年割れとなったが、翌21年にはコロナ前の水準に迫り、22年、23年と2年連続で過去最高を更新した。