パイオニアの2017年3月期の連結決算は、売上高3,867億円(前年同期比14.0%減)、営業利益42億円(同42.9%減)の減収減益となった。カーOEMは売上減により赤字となり、増益を計画していたカー市販は、海外向けカーオーディオの導入時期の変更、国内向けカーナビゲーションシステムのモデルミックス、新興国向け売上の低迷などにより前期並みという結果となった。また、親会社株主に帰属する当期純損益は、事業の選択と集中による事業構造改善費用や事業譲渡損を計上したことなどから、51億円の純損失となった。近年は業績が悪化したこともあり、カーエレクトロニクス事業に資源を集中させている。さらに、FA機器事業の拡大や、コニカミノルタ株式会社との合弁会社の設立を通じた有機EL照明事業の立ち上げ加速など、車載関連ビジネスの成長と、医療・健康機器関連事業の育成に取り組んでいる。将来の自動運転化を睨み、オランダのHERE Technologiesとのアライアンスなどを通じて、自動運転用地図の効率的な整備・更新を可能とする「データエコシステム」の実現を目指している。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事
成長市場を探せ コロナ特需の反動乗り越え成長するパスタソース(2024年)
コロナ特需から3年連続で縮小するレトルト市場にあって、パスタソースは2年連続の成長となった。「あえる・かける」だけで一品となるレトルトパスタソースの簡便性は、時短ニーズにマッチするものとして成長が期待されている。
消費者調査データ 紅茶飲料(2024年10月版) 首位「午後の紅茶」、「紅茶花伝」に水をあける
2023年、数量金額ともにプラスとなった紅茶飲料。調査結果を見ると、キリンの「午後の紅茶」が再購入意向以外の5項目で首位を獲得した。認知率は9割、購入経験も5割を超え、再購入意向では2位以下に10ポイント余の差をつけ、リーディングブランドらしい強さをみせた。
消費者調査データ ミネラルウォーター(2024年9月版) 全項目首位「サントリー 天然水」、リピート意向の高いPB
2023年、2年連続で2桁増を達成したミネラルウォーターについての調査結果をみると、全項目で5ポイント以上の差をつけて「サントリー天然水」が首位に。2位は「い・ろ・は・す天然水」。再購入意向ではベスト10内に5ブランドのPBという結果となった。