パイオニアの2017年3月期の連結決算は、売上高3,867億円(前年同期比14.0%減)、営業利益42億円(同42.9%減)の減収減益となった。カーOEMは売上減により赤字となり、増益を計画していたカー市販は、海外向けカーオーディオの導入時期の変更、国内向けカーナビゲーションシステムのモデルミックス、新興国向け売上の低迷などにより前期並みという結果となった。また、親会社株主に帰属する当期純損益は、事業の選択と集中による事業構造改善費用や事業譲渡損を計上したことなどから、51億円の純損失となった。近年は業績が悪化したこともあり、カーエレクトロニクス事業に資源を集中させている。さらに、FA機器事業の拡大や、コニカミノルタ株式会社との合弁会社の設立を通じた有機EL照明事業の立ち上げ加速など、車載関連ビジネスの成長と、医療・健康機器関連事業の育成に取り組んでいる。将来の自動運転化を睨み、オランダのHERE Technologiesとのアライアンスなどを通じて、自動運転用地図の効率的な整備・更新を可能とする「データエコシステム」の実現を目指している。
参照コンテンツ
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

料理の強い味方 増加する加工食品の利用
コロナ禍で内食が増加し、加工食品の需要が伸びている。今回は、実際に加工食品が誰に、どのように利用されているのかを調査した。その結果、在宅時間の増加とともに増えた調理の時間や手間の短縮に、加工食品が貢献している実態がみえてきた。

暮らしに寄り添う再開発計画 池袋はコロナ禍でも安心な「都市のリビング」
豊島区は「公園が街を変える!」というスローガンのもと、池袋周辺の四つの公園の整備を行ってきました。それが、まるでコロナ禍を予期していたかのように屋外を活かしたものになっているのです。今回は、そんな公園を中心とした再開発にスポットを当てた安心安全な街づくりに注目します。

強い「ほろよい」「氷結」、躍進する「檸檬堂」
今回は、年率12%と高い成長率を誇るRTDについて、インターネットモニターへの調査を行った。「氷結」「ほろよい」など強い定番が君臨する市場に、「檸檬堂」をはじめとするレモンサワーのブランドが参入。コロナ禍で家飲み需要を獲得して伸びるRTD市場のランキングに注目だ。



