エスティローダーの2020年度の売上高は142.9億ドル(前年比3.8%減)、営業利益6.1億ドル(同73.8%減)と減収減益であった。COVID-19のパンデミックの悪影響を受け、ほぼすべての製品カテゴリーおよび地域で業績が低迷。しかしスキンケアは73.8億ドル(同12.7%増)と売上高が増加しているが、これは主にエスティローダーおよびラ・メールの売上高の増加、ならびに2020年度第2四半期末のドクタージャルトを有する韓国のHAVE & BE買収に起因している。エスティローダーの売上高増加は、既存製品群の継続的な成功と、「アドバンスド ナイト リペア インテンス リセット コンセントレート」などの新製品の発売に基づき、ラ・メールの売上高増加は、中国本土を中心とした国際的な成長と、中国の旅行者を対象としたトラベルリテール事業の好調を反映している。これらの売上高増加を一部相殺したのは、クリニークとM・A・Cの売上高が合わせて約1億9,100万ドル減少したことによる。ただしクリニークの売上高は全体的に減少したものの、オンラインに限れば2桁の伸びを示した。2020年10-12月期は、アジアにおけるスキンケア製品売上、ならびに中国のトラベルリテールチャネルが好調で、再び成長軌道に乗った。エスティローダーやラ・メール、さらにクリニークが成長の大きな原動力となり、ドクタージャルトは、単独でスキンケア伸び率の約7%を占めた。今後は市場ごとに戦略を調整し、グローバルおよびローカル双方からのアプローチでデジタルやソーシャルメディアを強化し消費者のエンゲージメントを高め、新興市場を中心にオンラインチャネルを軸にプレゼンスを拡大していく方針である。
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

消費者調査データ キャッシュレス決済 「PayPay」独走、すでに国内のデファクトスタンダードか?
拡大が続くキャッシュレス決済。調査結果から見えてくるのは「PayPay」の独走だ。デファクトスタンダードに近づく「PayPay」の実力は?

成長市場を探せ V字回復で3年連続過去最高更新の宿泊業
宿泊業の売上高が、3年連続で過去最高を更新し続けている。成長のけん引役は、円安で割安感が増したことから増加したインバウンドだ。同じく円安で海外から国内旅行に切り替えた国内の旅行客も売上拡大を後押し、高騰する宿泊費がさらに成長を後押しする。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター ドラム式洗濯乾燥機はもう当たり前? 所有率25%、20代にも広がる理由
ドラム式洗濯乾燥機をはじめとする高機能家電市場が拡大している。本調査では、どのような人が購入しているのか、その属性と背景を分析した。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)