米イーストマン・コダックの2007年12月期決算は、売上高前年比2.5%減、税引き前利益は同13.0%増となった。改善はしているものの、営業利益は4年連続で赤字であり、株価の下落に拍車をかけている。業績改善のため、同社はスリム化を進め、デジタル分野への資本の集中的投入(2001年度より)と更なる人員削減を敢行。現在では従業員は最盛期の7分の1にまで減少している。しかし世界的不景気の影響もあり、2008年はデジタル機器も低迷し、新興国開拓も難航。同社は2010年度には景気が回復すると睨み、成長ポテンシャルの高い3分野(一般向けインクジェット事業・法人向けインクジェット事業・法人向けソリューション事業)に研究開発の集中を決め、さらにBOWE BELL + HOWELL社のスキャナ部門の買収を行った。中期的な視野に立った縮小均衡期に入ったと見ることができる。
競合他社の業績と比較分析する
おすすめ新着記事

成長市場を探せ 高成長続ける音楽配信、まだまだ伸び代も(2025年)
音楽配信が伸びている。成長率は4年連続2桁増、10年で約2.7倍に成長した。けん引するのはストリーミングだ。高い伸び率で音楽配信は音楽市場全体の3割を占めるまでになったが、世界的に見れば配信比率は67%まで高まっており、日本の音楽配信にはまだ伸び代があるといえる。

消費者調査データ チョコレート 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる
調査結果をみると、「明治チョコレート」が複数項目で首位を獲得、強さをみせたものの、「カカオショック」とまでいわれる原材料価格の高騰などによる相次ぐ値上げを背景に、再購入意向ではPBが上位に食い込んだ。

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引
健康意識の高まりや筋トレブームなどを背景に、プロテイン関連市場が成長しており、高たんぱくをうたうお菓子や、レトルト食品なども目にするようになった。今回は、プロテイン食品をどのような人が利用しているのかについて調査した。



