米イーストマン・コダックの2007年12月期決算は、売上高前年比2.5%減、税引き前利益は同13.0%増となった。改善はしているものの、営業利益は4年連続で赤字であり、株価の下落に拍車をかけている。業績改善のため、同社はスリム化を進め、デジタル分野への資本の集中的投入(2001年度より)と更なる人員削減を敢行。現在では従業員は最盛期の7分の1にまで減少している。しかし世界的不景気の影響もあり、2008年はデジタル機器も低迷し、新興国開拓も難航。同社は2010年度には景気が回復すると睨み、成長ポテンシャルの高い3分野(一般向けインクジェット事業・法人向けインクジェット事業・法人向けソリューション事業)に研究開発の集中を決め、さらにBOWE BELL + HOWELL社のスキャナ部門の買収を行った。中期的な視野に立った縮小均衡期に入ったと見ることができる。
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