図表.「都道府県別人口10万人当たり医師数(2008年) |
医療制度は世界一にある一方で、日本では「医師不足」と言われて久しい。実態はどうなのか?国際比較でみれば、人口10万人当たりの医師数は、OECD諸国平均が302人、日本は215人と30ヵ国中27番目の低さである。国際比較でみれば、医師不足が確認できる。
しかし、それだけでは医師不足は語れない。医師数は増え続けているのだ。厚生労働省によれば、国内の総医師数は、2008年時点で28.7万人。ここ20年で約1.5倍となり、毎年増え続けている。また、人口10万人当たり医師数も20年前は164人であるから、大きく改善されていることがわかる。
医師不足のもうひとつの問題は、日本の医師の多忙さからくるものである。ひとつの指標として、病床100床当たりの医師数をみると、日本が約15人に対して、欧米諸国は30名を超える体制となっている。また職員数も同様で、日本は欧米諸国の半数以下となっている。つまり、医師数は増えているが、それ以上に病床数が多く、患者一人当たりのサービス水準が低いのである。
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