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都心生活者はなぜコミュニティ志向が高いのか
-ネットコミュニティ論考
コミュニティ研究チーム

1.はじめに
 「都市型社会」とは、束縛の多い既存の共同体コミュニティと対比して、「多様」で「自由」な活動や生活を行える社会というのが通説である。 ここでコミュニティを「何らかの情報で結び付けられた諸個人の関係の総体」とする。例えば、既存の共同体コミュニティが「水利」をめぐる利害関係によって紐帯を保っていた面もあったことを考えると、この「水利」に関する「情報」が諸個人を結び付けていることになる。このように、既存の共同体コミュニティは「利害」という「情報」を媒介とした人々の関係の総体であり、(水利といった)「利害」の相対的重要性の高さのために、その情報をめぐって様々なしがらみなどが生み出されていたと考えられる。
 ところが、このような共同体コミュニティから離脱して、「多様」で「自由」な生活を享受しているはずの都市型ライフスタイルに変化が生じ、 人々は再び「コミュニティ」志向を持ちつつあるという現象が起こっているのである。 そこで、コミュニティから逃れるために都市で生活を送っている人たちが、「何故に今、コミュニティなのか」について検討してみる (ただし、ここでは「コミュニティはかくあるべし」といった規範的な議論をするつもりはなく、コミュニティ本来の機能が何であり、 今現在、その機能が働いているのかについてミクロの視点で論じていく。もう少しマクロな視点でコミュニティと社会との関わりについては尾崎(2002)等を参照)。



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【参考文献】

尾崎一郎(2002)「現代の社会変動とコミュニティ論」(『都市問題研究』第54巻第7号)

フランク・ウェブスター著、田畑暁生訳(2001)「『情報社会』を読む」青土社

吉見俊哉(1987)「都市のドラマトゥルギー」弘文堂

吉見俊哉(1996)「リアリティ・トランジット」紀伊國屋書店


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