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家族のゆくえ
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大場美子 |
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家族の新しい常識の形成
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日本の平均的な家族とは「夫婦と2人の子どもの核家族、夫は8割以上がサラリーマン。40代前後に持ち家を郊外に求め、夫は都心の会社に平均1時間前後かけて通勤する」というものです。こうした「平均的な」家族形態と暮らし方は戦後高度成長期を通じて形成されました。また「家族は人間社会の基礎的な構成単位」(平成8年度版厚生白書)であり、「家族は社会と個人をつなく窓」という常識が1890年(明治31年)制定された旧民法の「家」制度によって生み出されました。
先にあげた現在の家族形態が産業化(工業化)の進展とともにつくられたように、情報ネットワーク革命が進行する現在、家族形態だけでなく家族の新しい常識が形成されていくことが予想されます。
現在の家族を成立させた歴史的背景を整理することから何がかわろうとしているのか、手がかりをさがしてみます。
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本稿には当社代表・松田久一、並びに消費研究チームのメンバーによる議論・検討の成果が活かされております。あり得べき誤りは筆者の責に帰します。
【参考文献】
上野千鶴子「近代家族の成立と終焉」岩波書店 |
中根千枝「タテ社会の人間関係」講談社現代親書 |
阿部謹也「「世間」とは何か」講談社現代親書 |
青井和夫「家族とは何か」講談社現代親書 |
平成8年度版厚生白書 他 |
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