日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net


(2015.12)
住宅が売れない...持ち家購入は割に合わない?賃貸シフト鮮明の原因と「売る方法」
本稿は、2015年12月5日の「Business Journal」に掲載されたものです。
ビジネス・ディベロップメント・マネジャー 合田 英了



本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。

住宅が売れない~住宅はダウントレンドの真っただ中

 住宅が売れない。持ち家と分譲住宅を合わせた新設住宅着工戸数は、この20年で半減した(1994年度96万戸→2014年度51万戸)。消費税増税後は、一段と悪化し、低空飛行を続けている。住宅需要は持続的で大幅なダウントレンドの真っただ中にある。

 市場を反映して、大手プレハブメーカーの住宅事業も惨憺たる実績である。この2年で戸建住宅事業の売り上げは、大手7社合計で1,000億円の減収である。各社、リフォーム事業、不動産事業などの関連事業へのシフトにより、必死に構造転換を進めているが、業績は思わしくない。自動車、情報家電と並ぶ日本の基幹産業である住宅が今、大打撃を受けている。

 住宅市場の実態とは対照的に、消費者の持ち家志向は根強い。JMR生活総合研究所の調査によれば、将来の住まいとして「持ち家」をあげる人は62%にのぼる。現在と比べて1.3倍である。ちなみに現在の持ち家居住者は49%。持ち家の幻想はいまだに強い。では、なぜ住宅市場がここまで落ちたのか。

 理由は三つある。ひとつ目は、シングル化が進んでいることである。日本の最大世帯である「単独世帯」「夫婦のみ世帯」の生活を支えているのは、圧倒的に「賃貸住宅」である。「持ち家」を必要とするのは「核家族」「3世帯ファミリー」など、子供がいる世帯や同居人数が多い世帯である。現在の日本の世帯構造は単独世帯が3割、夫婦のみ世帯は2割と、家に子供がいない世帯が5割に達している。今後は、非婚、晩婚、高齢化などの影響により、ますます拡大する。世帯構造の激変により、持ち家から賃貸へのシフトが進んでいる。

 ふたつ目は、収入資産の格差が進んでいることである。日本は上下の差が小さく真ん中が大きい中流社会から、再階層化が進んでいる。都市と地方、正規雇用者と非正規雇用者、金融資産を持つ人と持たない人との間で生涯所得に大きな違いがある。

 「住宅は年収の5倍」といわれるが、その購買力がない人が増えているのだ。再階層化が進む社会で、家を建てることのできる購買力を持つ人は限られている。

 三つ目は、家が余っていることである。日本は少子化により、親の数よりも子供の数が少ない状況が続いている。一人っ子も増えているために、子供の側からみると、独身であれば親の家がすでにあり、夫婦のみであれば双方の親の家がある。自分で家を買うより親の家を引き継ぐことのほうが課題だ。


本コンテンツの全文は、有料会員サービスでの公開となっております。
ご利用には有料の会員登録が必要です。
ご登録済みの方は、こちらから全文をご利用ください。
会員のご登録はこちらをご覧ください。


参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ<br>缶詰<br>水産缶詰人気。まぐろ缶詰、さば缶詰が上位独占
消費者調査データ
缶詰
水産缶詰人気。まぐろ缶詰、さば缶詰が上位独占

缶詰市場はダウントレンドにあるが、サバやイワシなどの水産缶詰は伸長している。中でも今年はイワシ缶が急拡大し、注目を集めている。今回のランキングでは、マグロ缶が全項目で首位を獲得、続くサバ缶も全項目で2位となった。サバ缶は健康志向や価格が安定していることなどから人気に火がつき、前年同期比で約5割シェアを伸ばしている。今後もサバやイワシといった青魚の缶詰を中心に、市場の活性化が期待される。

MNEXT 眼のつけどころ<br>世界情報寡占企業からデータ提供代が貰える日 <br>―「グーグル後の生活」と等価交換
MNEXT 眼のつけどころ
世界情報寡占企業からデータ提供代が貰える日
―「グーグル後の生活」と等価交換

私たちは、日常的にグーグルなどの検索サービスを利用している。便利な一方、事業者は我々の検索や行動の履歴を無料で利用し、企業向けの広告などで巨額の収益をあげている。欧州ではこうした個人データを「資産」とみなし、課税対象とする動きがでてきている。そうなれば、これまでのように個人データを自由に利用することはできなくなる。AGFAのような巨大IT企業も戦略転換を余儀なくされる。同時に、リアルな製造業や小売業も、少し冷静にネット戦略を見直す時期に来た。

MNEXT 眼のつけどころ<br>復讐心は乗り越えられるか―近代とどう向き合うか
MNEXT 眼のつけどころ
復讐心は乗り越えられるか―近代とどう向き合うか

復讐心は乗り越えられるのか。結論から言えば、乗り越えられない。復讐心とは人間の適応進化の産物であり、倫理の問題を越えているからだ。しかし、復讐心の高まりは「復讐=悪」という近代的価値と相反する。では、この復讐の時代に日本社会はどう復讐心と向き合えばよいのか。三つの方向性を提示したい。ひとつ目は、近代社会を完成させること、ふたつ目は宗教や信仰心によって復讐心を克服すること、三つ目は日本の土俗的な自然信仰を復興させることである。






マーケティングモニターのご案内
データでわかる辛口性格診断
マーケティング入門講座
会員登録のご案内
消費社会白書2018
「戦略200+」比較分析ツールのご案内
page top

JMR生活総合研究所マーケティングサイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。著作権はJMR生活総合研究所に属します。

Copyright (c) 1997-2018 Japan Consumer Marketing Research Institute. All rights reserved.