半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2023年06月16日

消費者調査データ No.388
日焼け止め(2023年6月版)
「ビオレUV」全項目でトップ、3ヶ月内購入はダブルスコアに



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 サンケア関連市場は2019年をピークに、2020年、2021年と2年連続で縮小。2022年は数量ベースでは前年比110.7%と回復したが、金額ベースでは同97.5%と前年割れが続いている(経済産業省「生産動態統計」日焼け止め及び日焼け用化粧品 出荷金額、年間補正前)。

 今回は、当社が任意に選んだ日焼け止め24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って使ったことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査では、前回(2022年6月版)も複数の項目で首位を獲得した「ビオレUV 日焼け止め(以降ビオレUV)(花王)」が全項目で首位となった。とくに、3ヶ月内購入では10.5%で、2位の「アネッサ 日焼け止め(以降アネッサ)(資生堂)」の4.9%にダブルスコアの差をつけた。今後の購入意向でも「アネッサ」7.5%に対し14.9%と倍近い差となっている。幅広いアイテムを揃えたトップブランドらしい結果といえる。

 2位争いをしているのは「アネッサ」と「ニベアUV日焼け止め(以降ニベアUV)(花王)」だ。「アネッサ」は、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で2位を獲得、認知や店頭接触でも僅差の3位に入った。「ニベアUV」は認知と店頭接触で2位、購入経験、3ヶ月内購入、今後の購入意向で3位に入った。

 ユーザーのリピート購入の指標である、再購入意向をみると、首位は「ビオレUV」で75.1%という高い数字をたたき出した。同率2位は「コーセーサンカットと パーフェクトUV(コーセー)」と「オルビス 日焼け止め(オルビス)」と化粧品メーカーのブランドが入ったが、いずれも母数は小さい。4位には「ニベアメン日焼け止め(花王)」が入り、サンケアが男性にも広がっていることがわかる。

 コロナ禍による外出制限とインバウンド需要の消失で、日焼け止め市場は大きな打撃を被ったが、2023年に入り、行動制限や渡航制限が緩和、ふたたびの成長が期待されている。実際に2023年1~3月は金額ベースで前年同期比123.4%と高い伸びとなっている(前出「生産動態統計」)。メーカー各社はここ数年続く多機能化、高機能化の商品や、さまざまな使用シーンに合わせた剤型の商品を発売、需要に応えようとしている。3年ぶりの行動制限のない夏を控え、注目すべき市場といえるだろう。


注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. ビオレUV 日焼け止め(花王)   10.5%
    2. アネッサ日焼け止め(資生堂)   4.1%
    3. ニベアUV日焼け止め(花王)    3.6%
  • 再購入意向
    1. ビオレUV 日焼け止め(花王)          75.1%
    2. コーセーサンカット パーフェクトUV(コーセー) 70.0%
    3. オルビス 日焼け止め(オルビス)        70.0%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • ビオレUV 日焼け止め(花王)
  • キュレルUV 日焼け止め(花王)
  • ニベアUV日焼け止め(花王)
  • ニベアメン日焼け止め(花王)
  • アリィー日焼け止め(カネボウ化粧品)
  • アネッサ日焼け止め(資生堂)
  • SHISEIDOサンケアの日焼け止め(資生堂)
  • アクアレーベル日焼け止め(資生堂)
  • UVホワイト日焼け止め(資生堂)
  • コーセーサンカット パーフェクトUV(コーセー)
  • 雪肌精日焼け止め(コーセー)
  • オルビス日焼け止め
  • DHC 日焼け止め
  • ちふれ日焼け止め
  • ファンケル日焼け止め
  • メンソレータムサンプレイ日焼け止め(ロート製薬)
  • スキンアクアトーンアップ日焼け止め(ロート製薬)
  • スキンアクアモイスチャージェル日焼け止め(ロート製薬)
  • サンキラー日焼け止め(伊勢半)
  • マミー UV 日焼け止め(伊勢半)
  • コパトーン日焼け止め(大正製薬)
  • 近江兄弟社MKB 日焼け止め(近江兄弟社)
  • トップバリュの日焼け止め
  • 無印良品の日焼け止め


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2023年05月12日(金)~05月16日(火)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:972サンプル
サンプル構成(%)




参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.02.13

24年12月の「消費支出」は2ヶ月連続のプラスに

2025.02.13

24年12月の「家計収入」は3ヶ月連続のプラスに

2025.02.12

24年12月の「現金給与総額」は36ヶ月連続プラス、「所定外労働時間」はマイナス続く

2025.02.12

24年12月は「有効求人倍率」は横ばい、「完全失業率」は改善

 

2025.02.10

企業活動分析 エバラ食品工業株式会社 24年3月期は業務用好調で増収も原価率上昇で減収に

2025.02.10

企業活動分析 東洋水産株式会社 24年3月期は価格改定が奏功し売上利益ともに過去最高更新

 

2025.02.07

消費者調査データ チョコレート(2025年2月版) 首位「明治チョコレート」は変わらずも、PBのリピート意向高まる

2025.02.06

25年1月の「乗用車販売台数」は3ヶ月ぶりのプラス

2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

2025.02.04

24年12月の「新設住宅着工戸数」は8ヶ月連続のマイナス

  

2025.02.03

企業活動分析 本田技研工業 24年3月期は、販売台数増加により増収増益、営業利益は過去最高に

2025.02.03

企業活動分析 日産自動車株式会社 24年3月期は、販売台数増加に加えコスト管理により増収増益

  

2025.01.31

消費からみた景気指標 24年11月は7項目が改善

2025.01.30

24年12月の「ファーストフード売上高」は46ヶ月連続のプラスに

2025.01.30

24年12月の「ファミリーレストラン売上高」は34ヶ月連続プラス

2025.01.29

24年12月の「全国百貨店売上高」は2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月連続のプラスに

2025.01.29

24年12月の「コンビニエンスストア売上高」は13ヶ月ぶりのマイナスに

2025.01.29

24年11月の「商業動態統計調査」は8ヶ月連続のプラス

2025.01.28

24年12月の「景気の先行き判断」は4ヶ月連続の50ポイント割れに

2025.01.28

24年12月の「景気の現状判断」は10ヶ月連続で50ポイント割れに

2025.01.27

「食と生活」のマンスリー・ニュースレター No.168 管理職は筋トレ率2倍! 20〜30代の美容・健康意識がプロテイン市場をけん引

週間アクセスランキング

1位 2024.08.02

提言論文 値上げほどの値打ち(価値)はないー消費者の主要30ブランド価値ランキング

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2025.02.05

提言論文 新しい群れ集団が生む市場ダイナミズム

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2013.03.22

MNEXT ビックカメラによるコジマの買収はメーカーを巻き込んだ衰退業界再編の始まり

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area