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(2003.05)
茶飲料
-強い定番3ブランド、対する健康茶は?

 消費者の健康志向を背景に、無糖茶は幅広い年代層に定着しています。昨年から今年にかけては、より機能性に特化した新しい切り口の商品、いわゆる健康茶が登場し話題となっています。数多くの商品が市場に出回る中で、消費者の支持を得ているのはどのブランドでしょうか。
 今回は、主な無糖茶のブランド(緑茶味と烏龍茶味)について、当社のインターネットモニターに行った調査結果をランキング形式でお届けします。

 今回のランキングでは「お~いお茶」「生茶」「サントリー烏龍茶」の3ブランドが軒並み高い評価を獲得した。購入経験、1ヶ月以内購入経験、もっともよく買う、購入意向において上位を独占している。特に、もっともよく買うものでは、トップの「サントリー烏龍茶」から3位の「お~いお茶」までの合計で5割を超えており、強いユーザー基盤を確立していることがわかる。
 これ以外のブランドで注目すべきは、「金の烏龍茶」と「中国緑茶」である。この2ブランドは、1ヶ月以内購入者ベースでみた今後の購入意向でそれぞれ3位と4位にランクインしている。前者は独特の色と香りをもつ烏龍茶、後者は文字通り中国産の緑茶と、定番とは少し異なる切り口のブランドであるが、一定のユーザー層を獲得している様子がうかがえる。
 また、機能性に特化した新しいタイプのブランドはどうなっているだろうか。伊藤園の「緑茶習慣」とカルピスの「健茶王」は、食後の血糖値の上昇を緩やかにする特定保健用食品である。現状は、認知率は2割前後、購入経験は一桁台とあまり浸透していない。また、特徴やターゲット層が明確な商品である割には、購入者ベースでの今後の購入意向もそれほど高くない。このような健康茶が市場の支持を得るまでには、まだしばらく時間がかかりそうだ。


【調査設計】
調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2003年4月1日~2日
調査対象者:当社インターネットモニター 20~59歳 全国男女個人
有効回収サンプル数:1025サンプル
サンプル構成(%)
男女別年代比率(%)


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