伊藤園の2023年4月期連結決算は売上高4,317億円(前年同期比7.7%増)、営業利益196億円(前年同期比4.2%増)で、増収増益となった。リーフ・ドリンク関連事業では、「お~いお茶」ブランドが1989年発売以来の累計販売本数が400億本を突破すると共に、過去最高の販売数量を達成、売上を牽引し、増収となった。「お~いお茶」の成果は、技術や経験に基づいた製品開発や、「日本の茶の日 お~いお茶大会」、「『お茶で日本を美しく。』キャンペーン」などのお茶の価値向上につながる取組みを通じたブランド強化に取り組んできた結果といえる。また同事業では、2023年3月には、自動販売機用スマートフォンアプリ「CHACOCO(チャココ)」の展開を開始。機能を「スムーズな決済」、「スタンプサービス」に絞ることで、シンプルでわかりやすく利便性の高いアプリサービスを実現した。今後は「サブスクリプションサービス」をはじめ、本アプリと連携したキャンペーンなどの展開を検討していく。飲食関連事業では、タリーズコーヒーが人流回復が顕著に見られる中、第7波・8波のコロナ感染が拡大した時期も含め乗り切ることができた。タリーズコーヒーでは価格改定を2回実施したが、客数が落ちることなく客単価は上がり、増収増益となった。米国事業は、コスト高の影響を受け増収赤字となった。2022年6月からは、2026年度(2027年4月期)までの新・中長期経営計画をスタートしており、改めて「世界のティーカンパニー」を長期ビジョンに掲げ、お客様の健康で豊かな生活と持続可能な社会に貢献する「健康創造企業」をミッションとして、再チャレンジ、「5つの重点戦略」に注力していく。
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企業活動分析に関する基調論文
参照コンテンツ
- 戦略ケース 「価格も品質も」-伊藤園の戦略(2008年)
- 戦略ケース 顧客開発を急ぐタリーズコーヒー(2008年)
- 消費者調査データ コーヒー飲料(2018年10月版) クラフトボス、ジョージア ジャパンクラフトマン。ペットボトルコーヒー躍進
- 消費者調査データ 無糖茶(2019年8月版) お~いお茶、首位独走。麦茶飲料も人気は根強く
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