
キャッシュレス決済のなかでも圧倒的なボリュームを誇るクレジットカード市場は、3年連続2桁成長で、過去最高を更新中だ(経済産業省「特定サービス産業動態統計調査」)。

拡大するキャッシュレス決済のうち、クレジットカードの比率は約8割を占める。2024年の販売信用業務は、100兆4,000億円余で、前年比111.3%、4年連続の過去最高を連続更新するとともに、初の100兆円台にのせた。コロナ禍で2020年には国外や飲食店での利用が低迷したものの、翌21年には早くもコロナ前の水準を上回り、信用販売業務は10年間で2.2倍に拡大している。ことに伸びているのは、百貨店・スーパー以外の小売店(含ネットショップ)や、飲食店、病院などだ。クレジットカードの利用シーンが拡大していることがわかる。ネットショッピングの浸透も拡大に拍車をかけている。キャッシュレス決済自体も急速に拡大しつつあり、「2025年にキャッシュレス決済比率を40%に」という政府目標の達成は確実だ。伸び率こそコード決済には及ばないが、キャッシュレス決済の柱であるクレジットカード市場は今後も成長が予測されている。
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