
チョコレート市場の成長が続いている。2024年のチョコレートの小売市場は、前年比104.5%で4年連続でプラス、3年連続で過去最高を更新中だ(全日本菓子協会)。

チョコレート市場は、2023年に初の6,000億円台に乗せた後、2024年も6,312億円と順調に拡大している。一方で、生産数量は3年連続で微減、2021年比では5%程度減少した。背景にあるのは「カカオショック」と呼ばれるカカオ豆の高騰だ。主要産地の西アフリカの異常気象などにより、2年で4倍ともいわれる価格上昇が続いている。メーカー各社はコストアップ吸収の試みの傍ら、価格改定を実施した。結果、節約志向ともあいまって小売り金額は伸びたが、重量ベースの生産数量は伸び悩んだ。しかし、チョコレート市場の需要は底堅いとみられており、ご褒美需要や健康に良いイメージ、インバウンド需要など、無垢チョコなどを中心に今後も成長が期待されている。
参照コンテンツ
シリーズ 成長市場を探せ
おすすめ新着記事

消費者調査データ ヨーグルト 首位は「明治ブルガリアヨーグルト」、再購入意向上位には機能性訴求商品が並ぶ
4年ぶりにプラスとなったヨーグルト市場。調査は明治ブルガリアヨーグルトの強さと、機能性を訴求したパーソナルサイズの再購入意向の高さが目立つ結果となった。

猛暑に伸びる、3年連続過去最高更新のミネラルウォーター
ミネラルウォーター市場は、コロナ禍の落ち込みからたった1年で成長軌道を取り戻し、2024年には前年比10.5%増の4,794億円余、過去最高を3年連続で更新した。背景にあるのは、続く猛暑の夏に伴う水分補給ニーズ、メガトレンドである健康志向、災害対応の備蓄などだ。

消費者調査データ 植物性ミルク 首位は「キッコーマン 豆乳」、再購入意向にはオーツやアーモンドミルクも
低カロリーで高栄養が支持され堅調に拡大する植物性ミルク。調査結果では「キッコーマン 豆乳」が全項目で首位となった。プレータイプの豆乳が上位に目立つが、再購入意向ではオーツやアーモンドミルクも上位に食い込んだ。


![戦略家のための知的羅針盤[エム・ネクスト]product by 松田 久一](/img/mnext-sub-title.png)