半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2021年11月19日

消費者調査データ No.352
シャンプー(2021年11月版)
「ラックス」「パンテーン」「メリット」......強い定番ブランド



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 2020年のシャンプー市場は国内の出荷数量が前年比7.0%減、出荷金額が同7.4%減となった(経済産業省「生産動態統計調査」)。

 今回は、当社が任意に選んだシャンプー33ブランドについて、「知っている(認知率)」、最近3ヶ月以内における「広告・記事を見たことがある(広告接触)」「店頭などで見たことがある(店頭接触)」、「買って使ったことがある(経験率)」、「3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月内購入)」、さらに「今後(も)買って使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という7項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 今回の調査でも、前回(2020年11月版)と同様、再購入意向を除く6項目で、「パンテーン(P&G)」、「ラックス(ユニリーバ)」、「メリット(花王)」の3ブランドが上位を独占した。「メリット」は認知と購入経験で首位、「パンテーン」は広告接触、店頭接触、3ヶ月内購入、今後の購入意向で首位、「ラックス」は6項目で2位である。今回も3ブランド間の差は小さく、4位争いに「TSUBAKI(ファイントゥデイ資生堂)」や「サクセス薬用シャンプー(花王)」、「いち髪(クラシエ)」などがランクインしているが、こちらも項目ごとに順位が入れ替わる激戦だ。

 ユーザーのロイヤリティの指標である再購入意向をみると、前回と同様にメンズの商品2品が首位、2位を占め、3位も前回と同様「ボタニスト(I-ne)」が入った。その一方、前回52.0%で4位だった「スカルプD(アンファー)」は30.0%で12位に、前回50.0%で5位の「ルシード薬用シャンプー」は、母数が規定数に届かず参考値ながら21.4%となった。代わりに4位、5位に入ったのは「パンテーン」「ラックス」である。再購入意向でも定番の強さが目立つ結果となった。

 シャンプー市場では、ここ数年、オーガニック、エイジング、オイルなどのキーワードが、最近になってSDGsの観点から注目されてきたのが、粉末や固形のシャンプーだ。原材料や製造のために使用される膨大な水を減らせるうえに、液体でないことからプラスチックボトルが不要なためプラスチックの削減にも結び付く。海外では見た目も鮮やかな固形のシャンプーバーや紙容器の粉末シャンプーが発売され、国内でもエコフレンドリーをうたう化粧品メーカーなどから固形シャンプーが発売され始めている。次のトレンドとなるかが注目される動きである。

注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. パンテーン(P&G)        10.1%
    2. ラックス(ユニリーバ)       9.5%
    3. メリット(花王)          8.6%
  • 今後の購入意向
    1. パンテーン(P&G)        14.3%
    2. ラックス(ユニリーバ)      13.5%
    3. メリット(花王)         10.2%

ログインしてグラフを見る

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。



詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示33ブランド

  • h&s (P&G)
  • ハーバルエッセンス(P&G)
  • パンテーン(P&G)
  • ダヴ(ユニリーバ)
  • モッズヘア(ユニリーバ)
  • ティモテ(ユニリーバ)
  • ラックス(ユニリーバ)
  • クリア(ユニリーバ)
  • クリアフォーメン(ユニリーバ)
  • アジエンス(花王)
  • エッセンシャルダメージケア(花王)
  • セグレタ(花王)
  • メリット(花王)
  • サクセス薬用シャンプー(花王)
  • キュレル(花王)
  • TSUBAKI(ファイントゥデイ資生堂)
  • スーパーマイルド(ファイントゥデイ資生堂)
  • マシェリ(ファイントゥデイ資生堂)
  • シーブリーズ(ファイントゥデイ資生堂)
  • オクト(ライオン)
  • 薬用毛髪力(ライオン)
  • エルセーヴ(ロレアルパリ)
  • サラ(カネボウ化粧品)
  • いち髪(クラシエ)
  • 海のうるおい藻(クラシエ)
  • ルシード薬用シャンプー(マンダム)
  • サンスタートニックシャンプー(サンスター)
  • スカルプD (アンファー)
  • モイストダイアン(ストーリア)
  • ボタニスト(I-ne)
  • レヴール(ジャパンゲートウェイ)
  • ミノン薬用ヘアシャンプー(第一三共ヘルスケア)
  • &ハニー モイストシャンプー(&honey)


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2021年10月22日(金)~10月27日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,017サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる
消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

プラスが続くコーヒー飲料の市場についての調査結果をみると、23年調査に引き続き「BOSS」が全項目で首位を獲得、さらに2位の「ジョージア」とは、3ヶ月内購入で差を広げた。「BOSS」はエクステンションの「BOSS CRAFT」も高評価で、リーディングブランドとしての存在感を示している。

成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)
成長市場を探せ 3年連続で過去最高更新、拡大する麦茶飲料(2024年)

健康志向などを追い風に堅調な動きを続ける茶飲料市場のなかで、特に伸びている領域がある。3年連続で過去最高を更新した麦茶飲料だ。背景にあるのは、気候温暖化による毎年のような猛暑と、熱中症対策意識の高まりだ。

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い
消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

22年度、過去最高を更新した即席めん市場。その多くを占めるカップめんについての調査結果をみると、「カップヌードル」が絶対的な強さを示し、それを「赤いきつね/緑のたぬき」「日清のどん兵衛」が追う展開となった。一方で、節約志向を背景に、コストパフォーマンスに優れるPBの再購入意向も高い。



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


お知らせ

2024.03.25

当社合田執筆の「猛スピードのクルマはいらない」 これからの高齢化社会に必要な“まちづくり”とは何か? そのヒントは欧米になかった!」がメルクマールに掲載されました。

新着記事

2024.03.29

企業活動分析 KDDIの23年3月期は法人向け好調等で増収、過去最高益更新

2024.03.28

消費からみた景気指標 24年1月は6項目がプラスに

2024.03.28

月例消費レポート 2024年3月号 消費は足踏み状態が長期化している-インフレ見通しや消費マインド改善などによる消費回復の後押しに期待

2024.03.27

24年2月の「ファミリーレストラン売上高」は24ヶ月連続プラス

2024.03.27

24年1月の「ファーストフード売上高」は35ヶ月連続のプラスに

2024.03.27

24年1月の「広告売上高」は、2ヶ月連続のマイナス

2024.03.26

24年2月の「全国百貨店売上高」は24ヶ月連続のプラス、季節商品やインバウンド好調で

2024.03.26

24年2月の「チェーンストア売上高」は既存店で12ヶ月連続のプラス、食料品は引き続き好調

2024.03.26

24年2月の「コンビニエンスストア売上高」は3ヶ月連続のプラスに

2024.03.25

消費者調査データ コーヒー飲料(2024年3月版)独走「BOSS」、「ジョージア」との差を広げる

2024.03.22

MNEXT 資本主義の近未来の行方―企業の持続的存続の鍵

週間アクセスランキング

1位 2024.03.12

企業活動分析 マツキヨココカラカンパニーの23年3月期はPB商品拡販やインバウンド需要増加で増収増益

2位 2024.03.13

戦略ケース なぜマクドナルドは値上げしても過去最高売上を更新できたのか

3位 2008.07.24

戦略ケース カルフールは何故失敗したのか?

4位 2024.03.15

企業活動分析 スギHDの23年2月期は増収減益。26年度売上1兆円へ向けた挑戦が続く

5位 2016.03.16

【マーケティングFAQ】どうすればブランド力を強化できるか

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area