三井不動産の2022年3月期の連結決算は、売上高2兆1,008億円(前年同期比4.6%増)と、営業利益2,449億円(同20.2%増)の増収増益、過去最高売上高を更新した。「賃貸」セグメントでは、既存オフィスの賃貸収益等の増加や前期に竣工した「文京ガーデン ゲートタワー」等の通期稼働効果に加え、商業施設での売上回復等により増収増益。「分譲」セグメントでは、国内住宅分譲は計上戸数の減少等により減収減益、投資家向け・海外住宅分譲等はJリートをはじめとする投資家への物件売却の伸長等により増収増益、セグメント全体では減収増益となり、営業利益は過去最高を更新した。「マネジメント」事業では、プロパティマネジメントはリパーク(貸し駐車場)における継続的なコスト削減の推進や稼働向上等により増収増益、仲介・アセットマネジメント等はリハウス(個人向け仲介)における仲介件数の増加や取引単価の向上等により増収増益、セグメント全体では売上・利益ともに過去最高を更新した。その他事業は、主に施設営業のホテル・リゾート事業が回復途上にあることや、当期より東京ドームの売上高・営業損失を取り込んだこと等により、増収減益となった。2018年5月に新たなグループ長期経営方針「VISION 2025」を策定、不動産業そのもののイノベーションとさらなるグローバリゼーションに取り組み、2020年代中盤以降も持続的成長の実現を目指している。その5年目となる2023年3月期は、売上高2.2兆円、営業利益3,000億円、純利益1,900億円と、いずれも過去最高を見込む。
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