大日本印刷の2017年3月期連結決算は、売上高1兆4,101億円(前期比3.1%減)、営業利益は314億円(同30.9%減)と、減収減益であった。セグメント別にみると、印刷事業のうち情報コミュニケーション部門では、書籍は前年並みに推移したが、雑誌の減少の影響が大きく、前年を下回った。また、図書館サポート事業も運営受託館数が増加したものの、出版関連事業全体としては前年を下回った。部門全体では、売上高8,012億円(前期比2.5%減)、営業利益188億円「(同35.7%減)となった。生活・産業部門は、紙のパッケージは減少したが、紙カップやフィルムパッケージの増加により前年を上回ったことなどにより、部門全体では売上高3,881億円(同1.4%増)、営業利益144億円(同14.6%増)となった。エレクトロニクス部門では、ディスプレイ関連事業・電子デバイス事業ともに伸び悩み、売上高1,694億円(同15.0%減)、営業利益164億円(同19.6%減)となった。清涼飲料部門では、無糖茶飲料は増加したものの、「コカ・コーラ」が減少し、部門全体では売上高566億円(同2.5%減)、営業利益24億円(同145.1%増)となった。今後は、「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「環境とエネルギー」「暮らしとモビリティ」の四つの成長領域において、新しい価値の創造に注力するとともに、事業体制の強化や体制構築にも積極的に取り組んでいく。
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