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2019年のファーストフード売上高(全店ベース)は、単月ではマイナスの月もあったものの、最終的には年間3.4%の成長で着地した(一般社団法人 日本フードサービス協会)。
今回は、当社が任意に選んだファーストフード29チェーンについて、(ファストカジュアルを含む)について、「知っている(認知率)」「自宅や会社・学校の近くにある(近隣立地)」「利用したことがある(利用経験)」「今後(も)利用したい(利用意向)」という5項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。
今回の調査では、「マクドナルド」が6項目すべてで首位を獲得した。2位との差も、近隣立地は2位の「ケンタッキー・フライド・チキン(以下KFC)」に23.5ポイント、3ヶ月内利用も同じく「KFC」に23.6ポイント、今後の利用意向も18.7ポイント差となった。前回(2019年2月版)は3位だった再利用意向も、今回調査は首位である。「マクドナルド」は、頻繁なメニュー入れ替えに加え、スマホのアプリを使って注文・決済ができる「モバイルオーダー」や、商品を客席まで届ける「テーブルデリバリー」など新しいサービスを充実させることで顧客満足度に貢献、同店を展開する日本マクドナルドホールディングスは、2019年12月期の全店売上が創業以来最高を記録した。2位以下は、「KFC」に加え「モスバーガー」、「丸亀製麺」、「ミスタードーナツ」などが接戦を繰り広げている。
また、国内にグルメバーガーブームを巻き起こした「シェイクシャック」だが、前回(2019年2月版)調査では、再利用意向で63.0%を獲得し首位となったが、今回の調査では47.3%で14位に沈んだ。日本初上陸時は話題となった「UMAMIバーガー」や「カールスジュニア」も伸び悩み、「バーガーキング」も20位内ランクインはかなわなかった。2015年の「シェイクシャック」上陸をきっかけに盛り上がったグルメバーガーブームは一服といったところだろうか。日本のファーストフードなどに大きな影響を与えてきた米国では、今植物肉への注目が高まっているという。国内でも植物肉がトレンドとなるか、それともまた別のトレンドが生まれるのか。外食業界は新型肺炎の拡大防止による外出自粛などで特に大きな影響を受けている業界だ。再成長を牽引するトレンドの登場が望まれる。
- マクドナルド
- モスバーガー
- ケンタッキーフライドチキン
- ロッテリア
- ベッカーズ
- フレッシュネスバーガー
- ファーストキッチン
- バーガーキング
- クアアイナ
- シェイクシャック
- カールスジュニア
- UMAMIバーガー
- サブウェイ
- カレーハウスCoCo壱番屋
- すき家
- 吉野家
- 松屋
- くら寿司
- スシロー
- はま寿司
- なか卯
- てんや
- 名代富士そば
- はなまるうどん
- 丸亀製麺
- ゆで太郎
- タコベル
- 築地銀だこ
- ミスタードーナツ
調査期間:2020年2月14(金)~2月19日(水)
調査対象者:当社インターネットモニター 20歳~69歳
全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,035サンプル
サンプル構成(%)


参照コンテンツ
- 戦略ケース ロカボブームでも「超特盛」で復活の吉野家
「牛肉・牛丼」を基軸としたメニュー展開で短期での業績回復に成功(2019年) - 戦略ケース シェイクシャックは日本で第二のスタバになれるのか(2016年)
- 戦略ケース 2016年ハンバーガー戦争(2016年)
- 企画に使えるデータ・事実 ファーストフード売上高
- マーケティング用語集 顧客満足(CS)
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