半歩先を読む日本最大級のマーケティングサイト J-marketing.net

公開日:2024年06月07日

消費者調査データ No.408
日焼け止め(2024年6月版)
首位「ビオレ」、追う「ニベア」「アネッサ」



グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。
登録済みの方はこちらからログインしてご利用ください。

 日焼け止めと日焼け用化粧品を含むサンケア関連市場は、インバウンド需要などに支えられて順調に推移してきたが、コロナ禍で2020年は販売金額ベースで2割の縮小、21年、22年ともマイナス成長と、大きな打撃を受けた。しかし23年は前年比で2桁成長、19年比でコロナ前の水準に近付いた(経済産業省「生産動態統計」日焼け止め及び日焼け用化粧品 出荷金額、年間補正前、23年は各月速報の足し上げ)。

 今回は、当社が任意に選んだ日焼け止め24ブランドについて、「知っている(認知)」「3ヶ月以内に店頭などで見た(店頭接触)」「買って使ったことがある(購入経験)」「最近3ヶ月以内に買って使った(3ヶ月以内購入)」、さらに「今後(も)使いたい(今後意向)」と「購入経験者における今後の購入意向(再購入意向)」という6項目について、インターネットモニターに対して行った調査結果をランキング形式でお届けする。

 調査結果を見ると、「ビオレUV日焼け止め(以下ビオレUV)(花王)」が認知と再購入意向以外の4項目で首位を獲得した。しかし、いずれの項目でも2位以下との差は僅かで、店頭接触で3ポイント差、他は3ポイント未満だ。前回(2023年6月版)5ポイント強の差があった3ヶ月内購入も、今回は1.4ポイント差とほぼ横並び状態だ。

 「ビオレUV」以外の上位ブランドは、同じく花王の「ニベアUV日焼け止め(以下ニベアUV)」、資生堂の「アネッサ日焼け止め(以下アネッサ)」で、これらの上位グループは、店頭接触や購入経験で4位以下に5ポイント程度の差をつけてトップグループを形成している。

 再購入意向をみると、首位は「ニベアメンUV日焼け止め(以下ニベアメンUV)(花王)」で、母数は少ないながら75.5%という高い意向率となっている。「ニベアメンUV」は、今回の3ヶ月内購入で5位、前回(2023年6月版)調査でも再購入意向4位で男性への日焼け止めの浸透がうかがえる結果となった。

 回復の続く日焼け止め市場だが、足元の4月も前年同月比で12.6%増(経済産業省「生産動態統計」4月速報・生産数量)と伸びが著しい。2024年は人流の回復、インバウンドの増加、猛暑の予報などに加え、サンケア意識の高まりなどから需要は高いとみられている。メーカー各社も、人気のトーンアップに加え、ウォータープルーフなどの機能面や、パウダータイプ、スプレータイプなど新規性のある剤型、フレグランス付きなど多彩な新製品で需要の取り込みを図っている。日焼け止め市場に今年も「熱い」夏の到来が予想される。

注目ランキング
  • 3ヶ月内購入
    1. ビオレUV 日焼け止め(花王)     6.9%
    2. ニベアUV 日焼け止め(花王)     5.5%
    3. アネッサ 日焼け止め(資生堂)     3.5%
  • 再購入意向
    1. ニベアメン UV日焼け止め(花王)          75.5%
    2. ニベアUV 日焼け止め(花王)            63.8%
    3. スキンアクアトーンアップ 日焼け止め (ロート製薬) 63.5%
    4. ビオレUV 日焼け止め(花王)            62.5%

グラフの閲覧・詳細データのダウンロードには有料の会員登録が必要です。

ログインしてグラフを見るいますぐ会員登録


詳細データのダウンロード

クロス集計表 サンプルイメージ
消費者調査データ クロス集計表 サンプルイメージ

調査概要

提示24ブランド

  • ビオレUV 日焼け止め(花王)
  • キュレルUV 日焼け止め(花王)
  • ニベアUV日焼け止め(花王)
  • ニベアメンUV日焼け止め(花王)
  • アリィー日焼け止め(カネボウ化粧品)
  • アネッサ日焼け止め(資生堂)
  • SHISEIDOサンケアの日焼け止め(資生堂)
  • アクアレーベル日焼け止め(資生堂)
  • コーセーサンカット パーフェクトUV(コーセー)
  • 雪肌精日焼け止め(コーセー)
  • オルビス日焼け止め
  • DHC 日焼け止め
  • ちふれ日焼け止め
  • ファンケル日焼け止め
  • メンソレータムサンプレイ日焼け止め(ロート製薬)
  • スキンアクアトーンアップ日焼け止め(ロート製薬)
  • スキンアクアモイスチャージェル日焼け止め(ロート製薬)
  • サンキラー日焼け止め(伊勢半)
  • マミー UV 日焼け止め(伊勢半)
  • コパトーン日焼け止め(大正製薬)
  • 近江兄弟社MKB 日焼け止め(近江兄弟社)
  • ラロッシュポゼの日焼け止め
  • トップバリュの日焼け止め
  • 無印良品の日焼け止め


調査設計

調査手法:インターネットリサーチ
調査期間:2024年4月26日(金)~4月29日(月)
調査対象者:インターネットモニター 20歳~69歳
        全国の男女個人
有効回収サンプル数:1,011サンプル
サンプル構成(%)






参照コンテンツ


おすすめ新着記事



J-marketingをもっと活用するために
無料で読める豊富なコンテンツプレミアム会員サービス戦略ケースの教科書Online


新着記事

2025.01.09

24年12月の「乗用車販売台数」は2ヶ月連続のマイナス

2025.01.08

企業活動分析 富士フイルムHDの24年3月期は増収増益、過去最高を更新

2024.12.27

24年11月の「ファーストフード売上高」は45ヶ月連続のプラスに

2024.12.27

24年11月の「ファミリーレストラン売上高」は33ヶ月連続プラス

2024.12.27

消費からみた景気指標 24年10月は4項目が改善

2024.12.26

提言論文 消費者が示すサービスブランドの価値実現率-価値伝達なしの生存はない

2024.12.25

24年11月の「全国百貨店売上高」はふたたびプラスに インバウンドや冬物衣料が好調

2024.12.25

24年11月の「チェーンストア売上高」は既存店で2ヶ月ぶりのプラスに

2024.12.24

24年11月の「コンビニエンスストア売上高」は12ヶ月連続のプラスに

2024.12.23

MNEXT 価値と欲望の充当関係とは何か-市民社会の基本原理

2024.12.23

企業活動分析 BYDの23年12月期はEV・PHV好調で大幅な増収増益を達成

2024.12.20

消費者調査データ No.418 サブスクリプションサービス 広く利用される「プライムビデオ」、音楽サブスクには固定ファンも

2024.12.19

24年10月の「商業動態統計調査」は7ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「広告売上高」は、6ヶ月連続のプラス

2024.12.19

24年10月の「旅行業者取扱高」は19年比で83%に

2024.12.18

提言論文 「価値スタイル」で選ばれるブランド・チャネル・メディア

2024.12.18

24年11月の「景気の先行き判断」は3ヶ月連続の50ポイント割れに

2024.12.18

24年11月の「景気の現状判断」は9ヶ月連続で50ポイント割れに

週間アクセスランキング

1位 2024.12.23

MNEXT 価値と欲望の充当関係とは何か-市民社会の基本原理

2位 2024.06.21

消費者調査データ ビール系飲料(2024年6月版) 首位「スーパードライ」、キリンの新ビール「晴れ風」にも注目

3位 2024.12.26

提言論文 消費者が示すサービスブランドの価値実現率-価値伝達なしの生存はない

4位 2024.03.08

消費者調査データ カップめん(2024年3月版)独走「カップヌードル」、「どん兵衛」「赤いきつね/緑のたぬき」が2位争い

5位 2024.05.10

消費者調査データ エナジードリンク(2024年5月版)首位は「モンエナ」、2位争いは三つ巴、再購入意向上位にPBがランクイン

パブリシティ

2023.10.23

週刊トラベルジャーナル2023年10月23日号に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事「ラーケーションへの視点 旅の価値問い直す大事な切り口」が掲載されました。

2023.08.07

日経MJ「CM裏表」に、当社代表取締役社長 松田の執筆記事が掲載されました。サントリー ザ・プレミアム・モルツ「すず登場」篇をとりあげています。

ENGLISH ARTICLES

2023.04.17

More than 40% of convenience store customers purchase desserts. Stores trying to entice shoppers to buy desserts while they're shopping.

2023.02.22

40% of men in their 20s are interested in skincare! Men's beauty expanding with awareness approaching that of women

2022.11.14

Frozen Foods' Benefits Are Expanding, and Child-raising Women Are Driving Demand

2022.09.12

The Penetration of Premium Beer, and a Polarization of the Growing Beer Market

2022.06.20

6.9 Trillion Yen Market Created By Women― Will Afternoon Tea save the luxury hotels in the Tokyo Metropolitan Area